道教委　小・中教育課程改善手引　資質・能力３編で整理　授業改善の具体など示す

（道・道教委 2024-10-21付）

　道教委は、６年度小・中学校教育課程改善の手引を作成し、義務教育課のホームページで公開した。現行の学習指導要領の着実な実施によって、育成が求められる資質・能力を「総則」「Ｔｏｐｉｃｓ」「各教科等」の３編で整理。教育課程の役割や、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の具体、取組の評価・改善を図るカリキュラム・マネジメントのポイントなどを示した。

　手引は、各学校が子どもたちに育成が求められる資質・能力を育成するため、教育課程の適切な編成、実施、評価・改善を図るため毎年作成しているもの。

　「総則」「Ｔｏｐｉｃｓ」「各教科等」の３編で構成し、総則では、各学校が教育課程を軸に学校教育の改善・充実の好循環を生み出すことができるよう「資質・能力の育成」「教育課程の編成」「教育課程の実施」「教育課程の評価・改善」の四つの内容を解説している。

　Ｔｏｐｉｃｓでは、本道の教育諸課題を踏まえ①人権教育②外国人児童生徒等教育③学校と地域の連携・協働④読書活動の推進⑤幼児教育と小学校教育との円滑な接続―の５点について解説。うち人権教育では「人権教育の充実を目指した教育課程の編成」「人権尊重の理念に立った生徒指導」「人権尊重の視点に立った学級経営や学校づくり」の３点を各学校で人権教育を進めるポイントとして示した。

　各教科等では「６年度授業づくりに関する指導資料」を再掲。各教科等の特質や課題等を踏まえ、特に大切にしたい内容に焦点を絞り、授業づくりのポイントを掲載している。

　道教委は、手引に示した内容や取組について共通理解を図るとともに、学習指導要領の趣旨に立ち返り、誰一人取り残すことなく、一人ひとりの可能性を最大限に引き出す質の高い教育活動をさらに推進していくよう呼びかけている。

(道・道教委 2024-10-21付)