目標額達成へ思いPR 道教委 道立校CF説明会 札幌琴似工、中札内高養、小樽潮陵高
(道・道教委 2024-10-16付)

 道教委は11日、道庁本庁舎で道立学校ガバメントクラウドファンディング事業実施校3校による事業説明会を開いた。本年度、事業に取り組む札幌琴似工業高校、中札内高等養護学校、小樽潮陵高校の生徒や担当者らが事業計画を説明。目標金額30万円に向け、事業概要やプロジェクトに対する思いなどをPRした。

 5年度から開始した同事業は、学校や地域の課題解決および活性化、特色ある教育活動の充実を図るため、ふるさと納税制度を活用して寄付金を募るもの。

 本年度は、札幌琴似工業高、中札内高等養護、小樽潮陵高の3校が提案した3事業に決定。1事業の目標額は前年度同様、30万円としている。

 道庁本庁舎官民交流サロンCONNECTで開催された説明会では、各担当者や生徒らが事業概要等を紹介した。

 札幌琴似工業高は、担当者が学校行事で参加がかなわなかったため、道教委高校教育課の福島大康主査が代わりに説明した。

 高校生が技術力や創造力を競い合う「高校生ものづくりコンテスト」の課題に取り組む生徒たちの練習風景の動画を映し、知識技術の習得を通して、日本の未来の産業界にとって必要な人材育成につなげる考えを示した。

 その上で技術支援の材料費や高価な工具の購入、高度技術者の派遣のほか、下級生の全国大会への視察費などの支援を募り、継続的に大会への出場を目指せる仕組みの構築に取り組むことを伝えた。

 2年連続で実施となる中札内高等養護では、オンラインで渡部一博教頭が説明。前年度事業の成果として「生徒たちが地域のまちづくりに参画していることを実感し、自信を持てた」「事業が学校の取組を地域に知ってもらえる大きなきっかけになった」などを挙げた。

 本年度の事業では、テーマ「花と緑の村づくり」を継続し「美しい村づくりに貢献したい」「村を支える次世代を育てたい」の2本を柱に取組を推進。村を花いっぱいにすることや、子どもたちに村の魅力を知ってもらうため、花の植栽活動や展示即売会でのワークショップなどを行っていく計画を伝えた。

 小樽潮陵高は、放送局1年の二階堂恵芽さんと芳賀大樹さんが事業を紹介。五つの文化部局が合同で「外国人向け災害時の対応付き観光案内(フリーペーパー)」の作成に取り組むことを伝えた。

 各部局のリーダーの話し合いの様子を撮影した動画を示しながら、プロジェクトにおける各部局の役割を説明。新聞局が取材、紙面デザイン編成、科学部地学班が危険個所の選定、防災の化学的監修を担当するほか、写真部が危険個所や観光スポットの撮影、放送局が取材・各種動画の編集、演劇部が避難動画・観光スポット動画への出演を務めるなど「各文化系部活の総力を挙げて観光案内の作成に取り組んでいく」と胸を張った。

 寄付金の募集は9日から開始しており、11月8日まで支援を募っている。申し込みは、クラウドファンディングサービス情報サイト「ACT・NOW(アクトナウ)」から。

(道・道教委 2024-10-16付)

その他の記事( 道・道教委)

実施主体の整備、指導者確保など 民間企業参画呼びかけ 十勝局 部活動地域移行へ

 【帯広発】十勝教育局部活動地域移行サポートチームは、地域の実情に応じた持続可能な運営団体・実施主体の整備、指導者の確保等に向けて民間企業の部活動地域移行への参画を呼びかけている。同局ホーム...

(2024-10-17)  全て読む

部活動地域移行担当者が会議 地域の現状・課題共有 協議会開催の手法など探る

部活動地域移行担当者が会議 地域の現状・課題共有 協議会開催の手法など探る  十勝教育局は9月下旬、十勝合同庁舎で管内部活動地域移行担当者ミーティングを開催した。行政説明や協議会開催の手法...

(2024-10-17)  全て読む

道研 工業科教員指導力向上研修 何を伝えるかを考えて 札工・諸橋校長の講話など

工業科教員指導力向上研修  道立教育研究所は10日から2日間、工業科教員の実践的指導力向上研修「工業科目の授業づくりの進め方」を開催した。工業科担当教諭8人が参加。札幌工業高校の諸橋宏明校長による講話や制御プログラム...

(2024-10-17)  全て読む

弟子屈高 道MA+CHプロジェクト 弟子屈探究 体制整備に注力 地域の大人との対話機会拡大

弟子屈高MA+CHプロジェクト  【釧路発】弟子屈高校(高野龍彦校長)は本年度、道教委の北海道MA+CHプロジェクト(地学協働まちづくり推進事業)の指定を受け、学校独自の探究学習「弟子屈探究」の体制整備に力を注いでいる。阿...

(2024-10-17)  全て読む

道教委・道P連が教育懇談会 理解得る意思疎通必要 保護者・地域の関わり再確認を

道教委・道p連意見懇談会  道教委と道PTA連合会(後藤一樹会長)は12日、ホテルポールスター札幌で本年度2回目の教育懇談会を開いた=写真=。道教委各課の担当者が施策の進捗状況を説明し、質問・意見交流を実施。働き方改...

(2024-10-16)  全て読む

自分に合った環境を 道教委が多様な進路セミナー 卒業後の選択 子・保護者に紹介

 道教委は9日、進路説明会「多様な進路セミナー」をオンラインで初開催した。不登校の児童生徒・保護者に中学校卒業後の多様な進路の選択肢を解説したほか、クラーク記念国際高校など4校が特色ある教育...

(2024-10-15)  全て読む

道研 集合型で学校管理職研修Ⅰ 経営者の在り方大切に 道教大院・北村特任教授

道研管理職研修1  道立教育研究所は9月中旬、学校管理職研修Ⅰの集合型研修を開いた。道教育大学教職大学院旭川校の北村善春特任教授を講師に招き「アセスメントとファシリテーションの実践交流」をテーマに演習。北村特...

(2024-10-15)  全て読む

特支オンライン授業改善セミナー 11月に全道で計4回 授業動画の視聴や協議 道教委

 道教委は、特別支援教育総合推進事業6年度オンライン授業改善セミナーを11月6日から27日にかけて計4回開催する。本年度から全セミナーの参加が可能となり、オンラインでの授業動画を公開するほか...

(2024-10-15)  全て読む

道教委 多様な学び実現へ研修会 不登校支援の中核機能に 特例校設置の意義伝える

 道教委は8日、不登校児童生徒等の多様な学びの実現に向けた研修会をオンラインで開催した。学びの多様化学校マイスターを務める井上博詞氏が「ありのままの君を受け入れる新たな形」と題して講義。不登...

(2024-10-11)  全て読む

道教委 道立学校CF事業 札幌琴似工など3校選定 各分野で人材育成・地域創生

 道教委は、6年度道立学校ガバメントクラウドファンディング事業の対象に札幌琴似工業高校、小樽潮陵高校、中札内高等養護学校が提案した3事業を選定した。札幌琴似工業高では「高校生ものづくりコンテ...

(2024-10-11)  全て読む