道教委 道立学校CF事業 札幌琴似工など3校選定 各分野で人材育成・地域創生(道・道教委 2024-10-11付)
道教委は、6年度道立学校ガバメントクラウドファンディング事業の対象に札幌琴似工業高校、小樽潮陵高校、中札内高等養護学校が提案した3事業を選定した。札幌琴似工業高では「高校生ものづくりコンテスト」等への見学費用を募集し、日本のものづくりの未来を担う人材育成につなげる。小樽潮陵高では、観光スポットや災害の発生を想定した外国人向け観光案内(フリーペーパー)を作成。中札内高等養護では、前年度に引き続き、子ども向けの植物に関する学習会などを企画し、子どもたちの村づくりへの参画意識を高める。
同事業は、学校、地域の課題解決や特色ある教育活動の充実を図ることを目的にふるさと納税制度を活用し寄付金を募るもの。前年度から実施しており、本年度も道立学校の特色ある取組から3事業を選定した。
今回決定したのは、札幌琴似工業高(川村広幸校長)の「めざせ技能五輪!北海道から日本一の職人をめざす、ものづくりコンテスト選手応援プロジェクト」、小樽潮陵高(佐藤一昭校長)の「小樽活性化情報発信プロジェクト」、中札内高等養護(太田千佳子校長)の「花と緑の村づくり~中札内高等養護学校農業科のまちづくりへの取組」の3事業。
札幌琴似工業高では、全国の高校生がものづくりの技術・技能を競い合う「ものづくりコンテスト」等の見学費を募集。コンテストは、各部門の地区大会を勝ち抜いた生徒1人しか出場できないことから「ものづくりに興味のある有望な生徒に実際のコンテストの様子を見学させたい」と、寄付金を道外で開催される全国大会や技能五輪本大会への見学費に活用することを企画した。
また、工具、基盤などものづくり人材の育成に必要な物品材料費にも充て、日本のものづくりの未来を背負う人材育成に取り組み、社会貢献につなげる。
中札内高等養護では、前年度に同事業で取り組んだ取組を継続。村内で毎年行っているクリーン活動や花の植栽などの取組を継続したものにするため、子どもたちの村づくりへの参画意識を高める。
子ども向けの植物に関する学習会、村民に向けての講演会などを企画し、村民自らが村の植物に関心を持ち、植栽への意識を高め、村が花いっぱいに彩られることを目指す。
小樽潮陵高では、新聞局、放送局、写真部、科学部、演劇部が合同で作成する外国人向け「観光案内(フリーペーパー)」を市内に配置する。
観光案内には、海外の観光客向けに、高校生の視点で薦める観光スポットを紹介するとともに、地震や津波など災害が発生した場合の避難場所や避難方法、連絡先などを掲載。また、生徒たちによる音声ガイドや説明動画のリンク先を掲載することも検討している。
3校は、11月8日まで目標額の30万円を目指して寄付金を募集。募集期間終了後に順次事業を開始する予定だ。また、きょう11日午後4時30分から道庁本庁舎で事業内容を説明するPRイベントを予定している。
(道・道教委 2024-10-11付)
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