渡島局　第２回ＥＢＥ協議会　組織的な授業改善を　学力向上へ実践発表や協議

（道・道教委 2024-10-10付）

　【函館発】渡島教育局は２日、エビデンスに基づく資質・能力育成事業における第２回ＥＢＥ協議会をオンラインで開催した。市町教委、管内全校種の教務主任や研修主事ら１４６人が参加。実践発表や協議等を通して、各種調査結果を活用した組織的な授業改善や学力向上等に向けて研鑚を積んだ。

　ＥＢＥ協議会は、小中高１２年間を一体的に捉えた児童生徒の学力や学習状況等の分析結果を踏まえ、組織的な授業改善や学力向上に向けた校内体制の整備、具体的な授業改善の方法などに関する説明や協議により、児童生徒に必要な資質・能力の育成に資することが目的。

　はじめに、髙橋哲雄義務教育指導班主査が各種調査を踏まえて、小中高における全道の学力・学習状況等について説明した。

　小・中学校においては、国語および算数・数学のいずれも全国平均を下回ったが、小学校国語、中学校数学で全国平均との差が縮小したことを解説。高校のＣＢＡ学力テストでは、全てのモデルで平均正答率が前年度を上回ったことを説いた。

　このほか、問題形式別正答率や特徴的な問題の解答状況、学習・生活習慣等にも触れた。

　また、説明の途中、参加者が「気になったデータ」「気付いたこと」をワークシートに記入する時間を設け、協議等で活用するよう展開した。

　続いて、各種調査結果や学力向上Ｓｉｇｎｐｏｓｔを活用した組織的な授業改善や学力向上等に係る取組に関して、函館市立大森浜小学校の鈴木泰平教諭、七飯町立七飯中学校の髙橋慎吾教諭、知内高校の三浦和馬教諭が発表。近隣校や異校種との連携、校内組織の体制整備、研修や授業改善の活発化など、校種や地域の特性を生かした取組を伝えた。

　このあと、地域ごとのグループに分かれ「各学校における各種調査結果を活用した組織的な授業改善や学力向上等に係る取組について」をテーマに、ワークシートを活用しながら協議した。

(道・道教委 2024-10-10付)