道研　プロジェクト研究中間発表会　研修の質的向上目指し　教材開発や探究学習評価も

（道・道教委 2024-10-10付）

道研プロジェクト中間発表

　道立教育研究所は７日、本年度プロジェクト研究の中間発表会をハイブリッド形式で開いた。初任段階教員研修や校内研修のさらなる質的向上、教材開発や探究学習の評価に関する研究の一端を披露。来年２月の成果報告に向けて、検証・改善に努めた。

　道研は本年度、プロジェクト研究のさらなる充実に向けて、シンクタンク機能の発揮を構想。小・中・高校、特別支援学校、市町村教委、道研連所属の研究所など道内の教育関係者からの実態把握に努めている。

　具体的には「道教委の施策立案」「道教委が推進する施策の実現」「教育現場における実践の質の向上」の資する研究を推進することで、成果の普及・還元を目指している。

　本年度のテーマは①初任段階教員の資質・能力の向上に向けた効果的な研修プログラムの開発②「新たな教師の学びの姿」を目指す校内研修の実現③中学校技術・家庭科（技術分野）「Ｄ　情報の技術」におけるプログラミングの研修（授業）教材の開発④高校における探究的な学習の評価⑤ＳＴＥＡＭ教育の観点による探究的な学習の充実―の５点。ＳＴＥＡＭ教育に関しては、全国教育研究所連盟課題研究として、７年度までの２ヵ年で研究を進める。

　当日は、現時点での研究の進捗状況を確認するとともに、参加者からの意見を踏まえて研究の方向性や内容を検討し、一層の充実を図るために開催。道教委や各教育局、関係する大学の教員らが顔をそろえた。

　人材育成部の山寺潤研究主幹は、初任段階教員の資質・能力の向上に向けた効果的な研修プログラムの開発に関する進捗状況を説明。教育局が実施した初任段階教員研修の視察・聞き取り、岩手県立教育研修センターが取り組む「初任者が“学び方を学ぶ”アクション・リサーチ」の視察などを通して「道教委計画研修コンテンツの質的改善」「研修者運営資料の作成」「学校計画研修モデルの試作」に努める考えを示した。

　各プロジェクトは今後、来年２月の報告会に向けて検証・改善を進め、成果を取りまとめる。

(道・道教委 2024-10-10付)