道教委　がん教育推進支援　事業本別高など４校を指定　外部講師の動画教材を拡充

（道・道教委 2024-10-08付）

道教委は文部科学省の委託事業「がん教育等外部講師連携支援事業」の６年度実践校・協力校として、本別高校など新規４校を決定した。医療関係の専門家やがん経験者などの外部講師と連携したがん教育を進め、がんを正しく理解し、健康と命の大切さを学ぶ指導方法の充実を図る。本年度はオンデマンド動画教材の拡充を予定しており、本年度末以降の公開を目指して準備を進める。

　がんは昭和５６年以降日本人の死因の第１位であり、令和４年は約３８万人が死亡している。生涯のうち２人に１人ががんにかかると推計され、高齢者人口の増加に伴ってがんによる死亡者数は今後も増加することが予想される。

　道教委は平成２６年度から文科省の委託を受けてがん教育の支援に取り組んでおり、指定校ではがんのリスクを下げる望ましい生活習慣や食習慣を考える授業実践や校内研修会、外部講師を招いた講話・指導助言を行っている。

　本年度の公開授業は１１月以降の実施を計画。制作するオンデマンド動画の実施本数を増やすほか、様々な外部講師を招いた授業を検討する。

　５年度は本別町立本別中学校などの実践校の協力を得て計９本の動画を制作。がんのリスクを下げる望ましい生活習慣、定期的ながん検診、感染予防など早期発見・早期治療の重要性を伝える様子を収録しており、学習や保護者の研修機会などで活用できる。

　６年度の実践校・協力校はつぎのとおり（全て新規）。

▼実践校

▽十勝＝本別高

▽根室＝別海町中春別中

▼協力校

▽石狩＝千歳高等支援

▽オホーツク＝雄武町雄武中

(道・道教委 2024-10-08付)