中学生の進路選択に　職業学科理解推進ガイド　ＯＮＥ―ＴＥＡＭ　学習内容紹介　道教委

（道・道教委 2024-10-08付）

　道教委は、本道産業の担い手を育成する本年度新規事業「北の専門高校ＯＮＥ―ＴＥＡＭプロジェクト」の一環で、中学生の進路選択に役立つリーフレット「職業学科理解推進ガイド」を作成した。道内公立高校に設置している職業学科７科の学習内容を一挙掲載。小学科ごとの学びのカテゴリーや実習テーマ、就職先などを紹介している。

　同ガイドは、中学生や保護者、中学校教員に、職業学科についての理解を一層深めてもらうため作成したもの。道内の公立高校に設置されている農業、工業、商業、水産、家庭、看護、福祉の七つの職業学科ごとに、学びのカテゴリーや小学科の学習内容、実習テーマなどを掲載している。

　農業科では「生産技術・経営」「食品」「国土の保全や環境創造」「植物や動物、地域資源の活用や地域振興」に関することの４点を学びのカテゴリーとして分類。工業科では「機械系」「電気系」「情報系」「建築系」「土木系」「化学系」の６分野における教育活動を紹介している。

　商業科では、基礎的科目、総合的科目のほか「マーケティング」「マネジメント」「会計」「ビジネス情報」の４分野における学習内容を掲載している。

　水産科では「海洋漁業系」「海洋工学系」「情報通信系」「資源増殖系」「水産食品系・その他」の四つのカテゴリーに分類。また、漁業を学び、国際交流も行う乗船実習や「若竹丸」「北鳳丸」の２隻の実習船を紹介している。

　家庭科では、江別高校の生活デザイン科と当別高校の家政科が該当する「家政系」を紹介。

　美唄聖華高校と稚内高校で設置する看護科では、多様な看護の場面を想定した実習を行う「衛生看護科」の実習内容を伝えている。

　福祉科では、置戸高校の福祉科をはじめ、留寿都高校の農業福祉科農業福祉コース、剣淵高校の総合学科生活福祉系列など、介護福祉士国家試験の受験資格が得られる教育活動を紹介している。

　道教委は、同ガイドを活用し、職業学科への理解を深める参考資料とするなど、中学校の進路指導に活用するよう呼びかけている。

(道・道教委 2024-10-08付)