３定札幌市議会決算特別委（２３日）

（札幌市 2024-10-25付）

◆ガバメントＣＦで予算確保を試行へ　成人式記念品

　札幌市市民文化局の神賢寿市民自治推進室長は２３日の第３回定例市議会決算特別委員会で、成人式参加者への記念品を購入する予算を、ガバメントクラウドファンディングによって確保する取組を試行する考えを明らかにした。

　各区の成人式の運営を担う実施委員会の資金確保などが課題となっていることから、市は現在、成人の日行事の在り方について検討を進めている。

　ガバメントクラウドファンディングによる寄付金を活用した記念品は、来年１月に執り行われる白石区と豊平区の成人の日行事で配布する予定。

　市立札幌平岸高校の生徒がデザインに協力する予定で「若年層が行事に関わっていく新しい取組を併せて試みる」と述べた。

　伴良隆委員（自由民主党）の質問に対する答弁。

◆身近な活動の場整備拡大の意向　障がい者スポーツ

札幌市スポーツ局の金谷泰亨スポーツ部長は、障がい者スポーツの身近な活動の場の整備を拡大する意向を示した。

　市が前年度実施した障がい者スポーツに関するアンケートの結果をみると、スポーツを行うために必要な事項は、健康・体力に次ぎ、身近に活動できる場所を求める声が多かった。

　こうした意見を踏まえ、市は身近な活動場所の整備を進めていく必要があると認識。障がい者スポーツ団体の活動場所として実施している学校開放事業について、専用利用の市立札幌みなみの杜高等支援学校と優先利用の平岡公園小学校の２校に加え、１０月からは新たに市立学校６校を優先利用校として指定した。

　次年度について、金谷スポーツ部長は優先利用校の利用状況や団体からの要望等を踏まえ、活動機会の拡充に向けた検討を行うとともに、競技用具の充実などより一層の環境整備にも取り組んでいくとした。

　篠原すみれ委員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

◆１１月３０日フェスタ　ボッチャなど体験　パラスポーツ

金谷スポーツ部長は、障がい者スポーツの理解普及に向け、１１月に計画しているパラスポーツイベントの概要について報告した。

　市は、１１月３０日につどーむでボッチャや車いすテニスなどの様々な障がい者スポーツ体験に参加できる第２回パラスポーツフェスタを開催する。

　金谷スポーツ部長はイベントの内容について、本年度は保健福祉局と連携し、心のバリアフリーの普及・啓発にも取り組むと説明した。

　来年、日本で初めて開催される聴覚障がい者の国際的大会「東京２０２５デフリンピック」を見据え、大会のＰＲコーナーを設置するほか、昨年の世界大会で優勝したデフ卓球日本代表の木村亜美選手との交流プログラムを取り入れる計画を明かし、今後も障がい者スポーツの普及振興を通じて障がいのある人とない人の相互交流を進めるとともに、市民理解を深め、共生社会の実現に向けて取り組んでいくとした。

　篠原委員の質問に対する答弁。

(札幌市 2024-10-25付)