帯広市教委 学校適正規模確保計画 小・中9校で検討必要 9年度まで 各学区で説明会
(市町村 2024-10-30付)

 【帯広発】帯広市教委は少子化や児童生徒数の減少を見据え学校規模の適正化を図るため「帯広市立小中学校適正規模の確保等に関する計画(後期計画)」の骨子案をまとめた。後期計画期間の9年度までに検討が必要な学校として小学校8校、中学校1校を選定。児童生徒数の推移や近隣の小・中学校の状況、また、後期対象校の選定に当たって、保護者や地域住民の意見を総合的に勘案していくため各学区で説明会を開催する。意見を聴取し実情を把握するとともに、機能を最大限発揮していくために学校の適正化を図る方針を示した。

 市教委では、少子化や児童生徒数の減少に対応し、より良い教育環境を確保するため平成18年度に「帯広市立小中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針」を策定。

 また、適正な学校規模として小学校は「通常学級12~24学級に、特別支援学級を加えた学級数」、中学校は「通常学級9~18学級に、特別支援学級を加えた学級数」、農村地域の小・中学校は「通常学級1学年1学級以上に、特別支援学級を加えた学級数」とそれぞれ基準を位置付けている。

 これまで、通学区域の変更や学校統合等の検討を進めており、前期計画期間においては大空中学校を対象校に選定。大空小学校と統合し施設一体型の義務教育学校を開校している。

 後期期間においても、7年度中に対象校を選定し、9年度までに計画の方向性を示す方針。今後のスケジュールとして7年3月にパブリックコメント(原案)の実施、5月に意見交換会などを経て、8年3月に計画策定を予定している。

 対象は適正な学校規模の基準を下回ることが見込まれる10小学校(帯広小、西小、北栄小、東小、啓西小、花園小、開西小、明和小、森の里小、つつじが丘小)、2中学校(第二中、緑園中)、農村地域の4小・中学校(清川小、広野小、愛国小、八千代中)。

 このうち将来の児童生徒数の推計から後期計画期間に検討が必要な学校として8小学校(西小、東小、花園小、森の里小、つつじが丘小、清川小、広野小、愛国小)、1中学校(八千代中)を選定した。

 市教委は、今回の骨子案で選定された対象校区の保護者や地域住民に向けて説明会を開催。23日の帯広西小を皮切りに実施しており、各学区の現状と将来推計を提示するとともに、後期対象校の選定・後期計画の策定に当たり、意見を聴取し各学区の実情の把握に努めていく。

 各学区における保護者・地域住民向けの説明会日程はつぎのとおり(いずれも午後7時から)。

▼保護者向け説明会

▽10月23日=西小

▽10月24日=花園小

▽10月29日=森の里小

▽10月31日=つつじが丘小

▽11月8日=東小

▽11月26日=清川小

▽11月27日=愛国小

▽12月16日=広野小

▼地域住民向け説明会

▽11月6日=森の里小(森の里コミュニティセンター)

▽11月7日=西小(西帯広コミュニティセンター)

▽11月11日=東小(東小学校体育館)

▽11月12日=花園小(花園小学校)

▽11月21日=つつじが丘小(つつじが丘福祉センター軽運動場)

▽11月28日=清川小(清川小学校ふれあい館)

▽11月29日=愛国小(愛国農業センター)

▽12月19日=広野小、八千代中(広野農業担い手センター)

(市町村 2024-10-30付)

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