後志管内初の義務校開校へ岩内町教委 教科指導と探究両輪に 西小と第二中で実践発表会(市町村 2024-11-11付)
岩内公開実践発表会候補 開会式
【小樽発】後志管内初の義務教育学校の8年度開校を目指す岩内町教委などが主催する公開実践発表会が10月31日、岩内西小学校(古館昭仁校長)と岩内第二中学校(庄司真人校長)で開かれた。両校が公開した授業や道教育大学教職大学院の渋谷一典教授による講話・ワークショップなどを展開。参観者は、義務教育学校が目指す、教科指導および探究的な学びの充実を車の両輪に据えた教育課程に対する理解を一層深めた。
町教委は8年度、町内小・中学校4校を統合した施設一体型義務教育学校・岩内中央学園の開校を目指している。旧岩内中央小学校をリノベーションするもので、開校後の児童生徒数は600人規模と、道内でも大規模な義務教育学校となる。
学制は4・3・2制を採用。学校教育目標「ふるさと岩内を愛し、志たかく夢の実現に向かう」児童生徒の育成を据え、目指す子ども像につなぐ「18のスキル」を設定。1~4年生においては基礎・基本の定着、5~7年生では学力の定着、8・9年生では個性・能力の伸長を図る。
目標を実現するための根幹に、探究的な学びを位置付け。生活科および総合的な学習の時間を活用した「まちづくり科」を設け①日常の教科指導②まちづくり科―の両輪で学習活動を展開する。
日常の教科指導充実に向けては、本年度から4校統一の授業デザインシートを活用。次年度からの町内統一した学校運営を推進する。
まちづくり科導入については、町内全体で共通理解を図り、子どもと一緒に単元を作成していく方針。7年度から段階的に導入する計画だ。
開校に向けて、前年度から道教育大教職大学院の渋谷教授を迎え、探究的な学びの充実に向けた検討を推進。本年度は「探究的な学びが、小・中の壁を越える」をテーマに、義務教育学校が目指す姿を町内全体に一層浸透させることを目指した。
岩内西小で開かれた開会式では、古館校長があいさつ。町内外から集まった参観者を前に、学びの場として有意義な時間になることを期待した。
岩内町教委総務・学校整備課兼子ども未来課の金本真一主幹が、岩内中央学園が目指す姿を示し「開校に向け、取組は一歩ずつ着実に進んでいる」として、実践発表会を通した義務教育学校への理解深化を求めた。
このあと、1~6年生および特別支援学級の国語科、社会科、算数科、自立活動の授業を公開した。各授業では、教師が伴走者として児童たちに寄り添いながら「学級経営を基盤とした授業づくり」「単元を見通した授業づくり」「アウトプットを中心とした授業観への転換」「学び残しがないよう既習内容の復習」などに重点を置いた学習を展開。参観者は、協働学習で積極的に意見を交わしたり、単元の目標を意識しながら見通しを持って主体的に授業に臨んだりする児童の姿に目を細めた。
このあと、岩内第二中に会場を移し、南拓磨教諭による2年1組総合的な学習の時間を公開。職場体験で得た情報を整理し、町をより良くするために考え合う授業を展開した。
授業後には、渋谷教授による講話や体験的なワークショップが開かれた。
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岩内公開実践発表会 公開授業
(市町村 2024-11-11付)
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