札幌市主催の現場見学会で札工高　業界最先端の技術学ぶ　浄水棟や沈砂池の新設など

（札幌市 2024-10-31付）

札幌市現場見学会

　札幌市建設局主催の現場見学会が２１日、札幌工業高校（諸橋宏明校長）の生徒を対象に開催された。同校土木科１年生５４人が、市内の浄水棟や沈砂池の新設工事、北海道新幹線の工事現場を見学。最先端の施工技術など建設業界の魅力に触れた。

　同局では、企業の人材確保・育成に係る取組を支援する助成事業と、建設業の魅力や社会的意義を伝えるＰＲ事業からなる建設産業活性化推進事業を平成２７年から実施している。

　今回は、ＰＲ事業の一環として、建設現場で働くイメージをつかんでもらうことを目的に、工事現場の見学会を開催した。

　この日は、同校の土木科の１年生５４人が参加。札幌市が発注した「白川第４浄水棟新設工事」「白川新沈砂池新設工事」「豊平川処理区Ｉ―０５００６（中の島１条７丁目ほか）下水道新設工事」に足を運んだあと、北海道新幹線の複数の工事現場を見学した。

　杉原建設（株）が施工する下水道新設工事の現場では、現場代理人の伊藤誠氏が同工事の概要や目的、現在の施工状況について説明した。

　生徒たちは、立坑を見学し、伊藤氏に「深さはどれくらいか」などと質問した。

　このあと、杉原建設の担当者が、ＩＣＴ機器を活用した現在の施工技術についてモニターで解説。生徒たちは、施工技術について知識を深めたほか、建設業界の仕事のやりがいを実感した。

(札幌市 2024-10-31付)