校長室から―未来育む札幌の学校― 全校1学級・全職員担任 札幌市立定山渓小学校(札幌市 2024-10-30付)
最後の校長会。全校児童で記念撮影を行った(地域と合同開催)
▼わが校の強み
本校は、児童数が23人で、市内では唯一複式学級のある一番小さな小学校です。
「全校1学級・全職員担任」をスローガンに、児童一人ひとりのことを全教職員が理解することができる少人数のメリットを強みとしたきめ細かな教育活動を展開しています。
また、開校119年目を迎えましたが、来年4月に定山渓地区の小・中学校が統合した「義務教育学校定山渓学園」として、新たなスタートを切るための準備を進めているところです。
▼児童の成長に向けて
「全校体育」「全校音楽」「全校図工」といった全校での授業や縦割り活動が充実していること、そして地域との「合同運動会」や「歯と口の健康教育(和歯8020ワールド)」などの地域や外部と連携した教育活動が充実していることが本校の特色です。
年間を通して同じ年齢の友達に限らない異学年同士の関わりや地域や外部の様々な人たちと接する機会を計画的に設定し、多様な考えに触れることで、相手を思いやる心や、感謝する心の成長を育んでいます。
▼教職員への思い
本年度は「義務教育学校0(ゼロ)年度」として定山渓中学校と共に手探りの中ではありますが、これまでの伝統も継承しつつ、小中の良いところを融合して「新しい学校を創造する」という気概のもと、小中の教職員がタッグを組んで新しい教育課程の準備や試行に取り組んでいます。
通常の教育活動との同時進行にもかかわらず、労を惜しまずまい進する「チーム定山渓」の熱意と団結力には感謝しかありません。
▼校長としての喜び・楽しみ
常日頃子どもたちには「あいさつと思いやりがあふれる学校をつくっていきましょう」と呼びかけています。
毎朝玄関前であいさつをしていると、登校してきた子どもたちからも「おはようございます」と元気なあいさつが返ってくるのでうれしい気持ちになります。
子どもたちのかわいい笑顔を見るたびに、全ての子どもにとって「きょうが楽しく、あすが待たれる学校」づくりを教職員と共に目指していく思いを強くする日々です。
(札幌市 2024-10-30付)
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