パラ自転車日本代表の木村選手 子どもたちに夢と感動 鈴木知事、中島教育長を表敬(道・道教委 2024-11-12付)
鈴木知事(右)と木村選手
札幌視覚支援学校(野戸谷睦校長)の卒業生で、パリ2024パラリンピック競技大会自転車競技日本代表の木村和平選手が8日、鈴木直道知事と中島俊明教育長のもとを表敬訪問した。鈴木知事と中島教育長は「道民や子どもたちに大きな夢と感動を与えた」と木村選手の功績をたたえ、今後のさらなる活躍に期待。木村選手は、自身がパラサイクリングに出合った経緯を振り返り、子どもたちに競技を知る機会を創出することの大切さを説いた。
木村選手は、同校2年生時に参加したパラサイクル協会主催の体験会に参加したことをきっかけにパラサイクリングに挑戦。1年後には、日本代表の強化育成選手に選ばれ、さらに半年後には強化指定選手に選出された。
ことし8月28日~9月8日にパリで開催されたパラリンピックでは、二人乗りタンデム自転車1㌔㍍トラックタイムトライアルで日本記録を更新し、見事6位入賞を果たした。
この日、木村選手は、自身が所属する楽天ソシオビジネス㈱コミュニケーション&カルチャー部の伊藤祐太部長と札幌視覚支援の野戸谷校長、在学時代に所属していたスポーツ部の顧問・羽立祐人教諭と共に道庁本庁舎および道庁別館を訪問。本庁舎では、鈴木知事と加納孝之環境生活部長、別館では中島教育長が応対した。
鈴木知事は「木村さんの活躍は、道内の多くの人たちや母校の子どもたちに大きな感動と勇気を与えた」と敬意を示し、今後のさらなる活躍に期待を寄せた。
また、道として、障がいの有無にかかわらずあらゆる人々がスポーツに親しむ環境を整える取組を進めていることを報告し「今後もこうした北海道全体を盛り上げる取組を進めていきたい」との考えを示した。
中島教育長は「木村さんの功績は同じ学びやで学ぶ子どもたちにとって大きな励みになるとともに、これから社会に出て生きていく上で一つの“明かり”となる」とし「今後も引き続き鍛錬を重ね、さらなる高みを目指して頑張っていただきたい」とエールを送った。
木村選手は自身の実体験から、学校など身近なところに体験会など子どもたちに競技を知ってもらう機会をつくることの大切さを強調。子どもたちには「失敗を恐れずに、いろいろなことを経験して楽しいと思えるものをたくさん見つけてほしい」と述べた。
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中島教育長(右)、伊藤部長(左)
(道・道教委 2024-11-12付)
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