高校教育課程編成・実施の手引作成 指導と評価の計画例示す 道教委 効果的な指導紹介(道・道教委 2024-11-12付)
道教委は、6年度高校教育課程編成・実施の手引を作成した。各教科における「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指す「指導と評価の計画例」を紹介。うち特別支援教育では、5年3月に文部科学省が公表した「全ての教員の特別支援教育に係る専門性の向上」について解説しているほか、通級の学級に在籍する生徒に対する効果的な指導の実践事例などを紹介している。
社会の多様化が進み、将来の予測が困難な時代の中、これからの学校は、生徒の目指すべき姿として「持続可能な社会の創り手」を実現することが求められており、学校教育の果たす役割は、ますます大きくなっている。
一方で、高校教育を取り巻く状況は変化し、様々な動機や進路希望、興味・関心を持って入学する生徒、不登校経験を持つ生徒などが年々増えており、従来の高校の在り方では、生徒一人ひとりの多様な学習ニーズに対応しきれない場合もある。
こうした背景を踏まえて、生徒を主語にした高校教育の実現を目指して「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図っていくことが求められている。
手引では、教育課程の編成に係る事項をはじめ、各教科における「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指す「指導と評価の計画例」を紹介。また、各教科における多様性への対応や、共通性の確保の実現に向けた学習活動などを掲載している。
各教科のうち、特別支援教育では、文科省の「通常の学級に在籍する障害のある児童生徒への支援の在り方に関する検討会議」の報告で示された「全ての教員の特別支援教育に係る専門性の向上」について明記。
全ての教員において、特別な配慮や支援を必要とする生徒の特性等を理解して実践に生かすとともに、組織的に対応するために必要な知識・支援方法等を理解し、学習・生活上の支援を工夫することができる資質・能力を身に付ける必要性を示している。
その上で、生徒一人ひとりの障がいの特性に応じた指導や支援の充実に向けて、全校種の職員を対象とした「特別支援教育基本セミナー」や高校の教員等を対象とした「高校コース」、特別支援教育コーディネーターを初めて担当する教員等を対象とした「特別支援教育コーディネーター基本コース」など、道立特別支援教育センターで実施する各種研修等を紹介している。
(道・道教委 2024-11-12付)
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