札幌東白石中　キャリア学習　夢の選択肢を広げよう　歯科医師やプログラマー等

（札幌市 2024-11-21付）

　札幌市立東白石中学校（曽田政人校長）は１１月上旬、１年生のキャリア学習「しごとの“ゆめ”時間」を開いた。歯科医師やプログラマー、占い師など様々な分野の職業で活躍する１７人の社会人が来校。生徒は夢の選択肢を広げる機会とした。

　取組は㈲吉建築が主催する「しごとの“ゆめ”デスク」を活用。ボランティアとして集まった職業人１７人が参加し、自身が携わる仕事の魅力を伝えた。

　各ブースでは、職業に就くまでのキャリアパスなどを説明。スマートフォンのアプリケーション開発企業に従事する森清次さんのブースでは、プログラミングを学ぶ利点を解説した。論理的思考力の向上や創造力の発揮、ネットリテラシーの向上に役立つとし、現代話題となっている生成ＡＩの指示文・プロンプトの仕組みについても紹介した。

　生徒の一人、加治美涼さんは、西洋占星術師やシリアルアントレプレナーなど将来の選択肢として視野に入れていなかった職業のブースを訪問。「いろいろな仕事の内容を知ることができて夢の幅が広がった。“好きなことを仕事にする”という職業人の言葉が胸に刻まれた」と声を弾ませた。

　同校では、２年生で実施する職業体験の前段階として、本年度から１年生の総合的な学習の時間に今回の取組を導入した。「今後は夢をかなえるために必要なこと」などをテーマに生徒がレポート作成に取り組み、教職員との個人懇談等で活用する。

　学年主任の片野湧也教諭は「生徒がこんな風に働きたいと思えるきっかけになればうれしい」と期待した。

(札幌市 2024-11-21付)