札幌市　第５次子ども未来プラン案　１１年度まで７０％に　子が大切にされている社会

（札幌市 2024-11-20付）

　札幌市子ども未来局は、第５次さっぽろ子ども未来プラン案をまとめた。素案からの変更点をみると、計画全体の成果指標を「子どもが大切にされている社会だと思う人の割合」に修正。子ども・大人共に１１年度までの目標値を７０％に設定した。

　計画の基本理念は、素案から引き続き「子ども・若者の権利を尊重し、子どもと若者の輝きが全ての市民を笑顔で結ぶまち」。

　各施策に取り組む際、常に意識するべき視点として「子ども・若者と子育て当事者の視点」「貧困と格差の解消を図り、全ての子ども・若者が自分らしく幸せに生活できる環境づくり」「ライフステージに応じて切れ目なく支える」「地域資源の活用と組織横断的な連携により社会全体で支える」の四つの基本的な方針を示した。

　基本目標には①子どもの権利の推進とライフステージを通じた環境の充実②ライフステージの各段階における環境の充実③子育て当事者への支援の充実―の３点を掲げた。

　これを踏まえ「子どもの権利を大切にする社会に向けた取組」「子どもの誕生前から幼児期までにおける環境の充実」など１３の基本施策に取り組んでいく。

　今回から新たに統合する子どもの貧困の解消に向けた対策計画については、基本目標に「子どもが、貧困により権利利益を害されることおよび社会から孤立することなく毎日を安心して過ごしながら、将来に向かって夢と希望を持って成長していくことができる社会の実現」を設定。

　ひとり親家庭等自立促進計画については、基本理念「ひとり親家庭等の生活の安定と向上、その子どもたちの健やかな成長」のもと、五つの基本目標に沿った施策を推進する。

　計画全体の成果指標は「子どもが大切にされている社会だと思う人の割合」の１項目。このほか、各基本目標に基づき１３項目の成果指標を設定した。

　１８日に開かれた第３回子ども・子育て会議での意見を踏まえ、年内に庁内で内容を検討。市議会への報告を経て、来年２月以降にパブリックコメント、キッズコメントを募集する予定だ。３月下旬ごろの策定を目指す。

(札幌市 2024-11-20付)