札幌あやめ野中　キャリア講演会　さっぽろで働こう　六角市雇用労働課長招き

（札幌市 2024-11-19付）

　札幌市立あやめ野中学校（大髙雅子校長）は１０月下旬、キャリア教育の一環として同校で講演会「さっぽろで働こう～札幌市ではじめる自分らしい働きかた」を開催した。市経済観光局の六角豊雇用労働課長が講師を務め、自分に合う職業のシミュレーションや札幌のまちや企業の魅力について楽しく伝えた。

　同校では、３ヵ年計画でキャリア教育を進めており、１年生は職業探究、２年生は職場体験、３年生は社会の中で自分の役割を果たすことに関する課題探究に取り組んでいる。

　今回のキャリア講演会は、３年生９３人を対象に実施した。

　六角課長は、なりたい仕事ランキングが、中学生、高校生、大学生と成長するに従って変化していくというデータを提示。興味を高めながら、エニアグラムによる性格タイプ別の職業診断をきっかけに、自分や職業について考えることの大切さを伝えた。

　また、自分たちのまち札幌についてクイズ形式で紹介。全国の市町村の魅力度ランキングで３年連続１位を獲得している中、札幌ではなく道外の会社へ就職する２０代前半の若者が多い現状を話した。

　「札幌市には、直接名前を知らない会社でも、ＢｔｏＢ企業で優良な会社が数多くある」と話し「有名だから良い企業、有名ではないから悪い企業という訳ではない」と伝えた。

　さらに、大学卒業後、就職した会社を３年以内に辞めた人の割合が北海道では約３５％いることを紹介すると、生徒から大きなどよめきが上がった。

　六角課長は最後に、自分がやりたいこと、社会情勢、働きたい仕事の内容、勤務先となる会社、自分で会社をつくる、どの場所で働きたいかなど、学生のうちにしっかり考えることの大切さを強調するとともに、札幌で働く魅力について伝えた。

　聴講した生徒は「交流を通して自分が思っているタイプと友達から見える自分が違うことで発見があった」「札幌市に自分が知らない優良企業がたくさんあることを知り、広い視野を持って職業や社会のことを知るきっかけができた」などと感想を話した。

(札幌市 2024-11-19付)