札幌もみじ台中　５０周年記念式典　新たな未来へ決意示す　半世紀の節目　４５０人が祝う

（札幌市 2024-11-19付）

　札幌市立もみじ台中学校（木原英俊校長）は１日、同校で開校５０周年記念式典を開いた。全校生徒、教職員、保護者、来賓ら約４５０人が参加。半世紀の節目を迎える記念を祝うとともに、伝統を受け継ぎ、新たな未来へ歩んでいく決意を新たにした。

　同校は昭和５０年４月、信濃中学校を母体に市内５１番目の中学校として全校生徒７４２人で開校。街の発展とともに生徒数も急速に増加し、開校４年目には１４００人を超える市内有数のマンモス校になった。

　統廃合によって、２度の開校を経験している同校は近い将来、義務教育学校の新設に向け、３度目の開校が控えている。

　開会に当たり、木原校長は「統合新設校としての歩みが始まり、形が変わっても言葉や歌を通して思いを伝え合う伝統は脈々と受け継がれている。卒業生がバトンを受け渡してきたからこそ、今の本校がある。半世紀以上積み重ねてきた歴史を受け継ぎつつ、児童生徒が地域と共に９年間の学びをつなげ、未来へ成長していける学びやに向け、歩み続けていく」と誓った。

　来賓祝辞を述べた喜多山篤児童生徒担当部長はウォルト・ディズニーを例に挙げ「自分の故郷で過ごした経験が夢や希望をかなえる原動力になる」と強調。ディズニー作品が没後も愛されている理由として、自分が生まれ育った地域、そこで過ごした時間から多くのキャラクターを生み出したとし、生徒に向け「もみじ台地区で成長してきた足跡を振り返るとともに、仲間との関わりをはじめとする大切な思い出を胸に、未来に向かって進んで」とエールを送った。

　式典ではメモリアルビデオを上映したほか、代表生徒によるダンスや寸劇を通して会場を盛り上げた。

　生徒会長の上野結衣さんは、アフガニスタンの紛争地域に対する募金活動や、もみじ台地区の校内の活動を地域に発信したことなど、生徒会活動を飛躍させた成果を振り返り「卒業後は地域の一員として、本校を支えていきたい。後輩たちには“さらに素晴らしい学校にすることができた”と胸を張ることができるよう、生徒会活動を盛り上げてほしい」と話した。

(札幌市 2024-11-19付)