札幌市教委　就学先指定変更手続き　ウェブ入力や郵送可能　来年１月導入　保護者負担軽減

（札幌市 2024-11-19付）

　札幌市教委は、就学先の指定変更手続きについて、来年１月から新たにウェブフォームによる電子申請と郵送申請を導入する。個別に必要性を判断する項目などを除き、市教委に来庁せずに申請することが可能に。保護者の負担軽減を図る。

　市では、児童生徒の居住地の通学区域に基づき、就学すべき学校を指定している。原則、指定校に通学する必要があるが、個々の事情によっては指定校以外に通うことが認められる場合がある。

　その申請については、原則、市教委への来庁を求めていたが、保護者の負担軽減を図る観点から、新たにオンライン申請サービス・スマート申請を活用した電子申請、郵送申請を導入する。

　電子申請は、指定変更区域に居住している場合など５項目が対象。フォームに基本的な情報を入力したり、必要な書類を添付したりするだけで申請が完了する。

　郵送申請は、身体障がいや疾患等の身体的理由によるものなど８項目が対象。学びの支援担当課への事前相談が必須だが、市ホームページから指定変更願などの申請様式を印刷し、必要事項を記入の上郵送する。

　入学通知書の発送日となる来年１月２３日から開始する。

　電子申請および郵送申請が可能になる項目はつぎのとおり。

▼電子申請

▽指定変更区域に居住していて、指定変更が可能と定められる学校への就学を希望するとき

▽留守家庭児童クラブに入会したため、当該施設のある学校に就学を希望するとき

▽転居先が現在の在学校の区域に隣接するほかの学校の区域（隣接校区）にあるため、引き続き従前校への就学を希望するとき（最長で卒業まで）

▽兄弟姉妹が指定校の変更を認められている場合で、その兄弟姉妹の在学中に同じ学校に児童生徒を就学させたいとき

▽指定変更の要件を満たさなくなったことによって、指定変更を解除するとき（指定変更区域による指定変更を除く）

▼郵送申請

▽身体障がいや疾患等の身体的理由によって、指定校への就学が困難なとき

▽特別支援学級から通常の学級への転籍を希望するとき

▽住民登録を転居前に異動したが、実際の転居は後になるため、それまでの間、従前校に就学を希望するとき

▽小学５年生の修了式以前に隣接校区外へ転居し、引き続き従前校への就学を希望するとき（最長で学年末まで）

▽小学５年生の修了式以降において隣接校区外へ転居し、引き続き従前校への就学を希望するとき（最長で卒業まで）

▽中学校入学後に転居し、従前校への就学を希望するとき（最長で卒業まで）

▽教育上特別な理由によって、現に継続的な通学が困難な状況が生じており、指定校からほかの学校に転入学させる必要があると認められたとき

▽転居によって従前と別の学校が指定されたが、児童生徒の精神的理由によって、継続的な通学が困難な状況が明らかであり、従前校への就学を希望するとき

(札幌市 2024-11-19付)