札幌市 7年度予算要求概要 市立高再編 教育内容検討 子の健全育成へ新たな基金
(札幌市 2024-12-13付)

 札幌市は11日、7年度一般会計当初予算案の編成に向けて、各部局から提出された予算の要求概要を発表した。総額は前年度当初比3・5%増の1兆2845億9500万円。教育委員会は816億9000万円、子ども未来局は1457億3500万円を求めた。新規事業では市立札幌藻岩高校と市立札幌啓北商業高校の再編校における教育内容の検討費や子どもの健全育成に向けた新たな基金の創設などを盛り込んだ。

 教育委員会の要求額は前年度当初比22・4%増。1人1台端末の更新費用として96億円を試算したことに伴い、大幅に増額した。

 新規事業をみると、9年度開校予定の藻岩高と啓北商業高の再編校における教育内容の検討費に700万円を要求。子どもに関するデータ連携費には200万円を求めた。児童生徒の個人情報を一元化し、庁内で共有できるシステムを構築し、他部局と連携して子どものSOSの早期発見・支援に役立てる。

 このほか、持続可能な学校給食提供に向け、今後の在り方を検討する費用には200万円を要求。仮称・さっぽろ読書・図書館プラン2027策定費に270万円、図書館のDX推進事業費に1200万円を求めた。

 子ども未来局の要求額は前年度当初比10・1%増となった。

 新規事業では、子ども・若者の健やかな成長に向けた財源として活用する仮称・さっぽろ子ども未来基金の造成費に5800万円を求めた。

 要求内容は、今月下旬の市長査定を経て事業の精査、絞り込みを行い、来年2月の市議会定例会に提出される。

(札幌市 2024-12-13付)

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