札幌市　スキー遠足パッケージ実施校　米里中と中の島中に　来年１～２月に指導者派遣

（札幌市 2024-12-16付）

　札幌市スポーツ局は、スキー遠足パッケージ事業における本年度の実施校を米里中学校と中の島中学校に決定した。スキー遠足にインストラクターを派遣し、将来的なスキー学習導入につなげることがねらい。各実施校は来年１、２月の間に実施し、スキー学習導入に向けて体制を整える。

　市は、札幌らしい特色ある学校教育のテーマの一つに「雪国札幌を考える“雪”」を位置付けており、雪に親しみ共生しようとする心を培う学びの一つとしてスキー学習を推進している。

　一方、新型コロナウイルス感染症の影響や教員の働き方改革などによって、市内中学校におけるゲレンデでのスキー学習実施率は緩やかに減少傾向にある。

　このため、スキー学習を実施していない中学校を対象とした導入支援として、５年度から同事業を展開している。

　未実施の学校がスキー学習を行うには、専門的な知識や技能を持つ指導者の確保がハードルとなっていることから、インストラクターを派遣するスキー遠足の機会を設定。自校で学習を進めるための準備期間を確保する。

　派遣人数は、生徒１０人につき１人程度。特別支援学級が参加する場合はインストラクターを１人追加できる。

　本年度実施校の米里中は、特別支援学級の１～３年生１０人を対象に来年１月３０日と２月１４日の２日間、市内のＦｕ’ｓスノーエリアで実施。各日程で２人ずつインストラクターを派遣する。

　前年度から継続して実施する中の島中は、２月１９日に２年生１３３人、２１日に１年生１５１人を対象に札幌国際スキー場で実施する。インストラクターの派遣人数は１日目が１６人、２日目が１４人となっている。

　前年度事業を実施した１校は、本年度からスキー学習を教育課程に位置付け、自走する体制を確立している。

　市は取組の広がりに期待を寄せている。

(札幌市 2024-12-16付)