釧路市教委　全国学力等調査結果　小学校国語で全国以上　勉強でＩＣＴ　小中とも全国超

（市町村 2024-12-16付）

　【釧路発】釧路市教委は、６年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。各教科の平均正答率をみると、小学校国語で全国平均を上回った。質問調査では「ＩＣＴ機器を、勉強のために使う程度」などが小中共に全国平均を上回った。

　本年度は、市内小学校２６校の６年生９０１人、中学校１５校の３年生９３３人が調査に臨んだ。

　教科別にみると、小学校国語の平均正答率は７１・８％で全国・全道平均を上回った。学習指導要領の内容別および評価の観点別では、全ての項目で全国・全道平均を上回った。

　小学校算数の平均正答率は６３％で全道平均を上回った。全国平均を下回ったものの、前年度よりも上昇した。領域別では全項目で全道平均を上回り、全国平均を「数と計算」「図形」の２項目で全国平均を上回った。

　中学校国語の平均正答率は５６・８％と全国・全道平均を下回ったが、領域別では「言語文化に関する事項」が全国・全道平均を上回った。

　質問調査の結果をみると「勉強は大切だと思う」「課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいた」「話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができているか」などについて肯定的に回答した小学生の割合が全国平均を上回った。

　「ＩＣＴ機器を、勉強のために使う程度」について「ほぼ毎日」「週３回以上」と回答した児童生徒の割合が全国平均を上回った。

　「自分には、よいところがあると思う」と回答した児童生徒の割合について、市の経年変化をみると肯定的な回答が年々上昇していることが明らかになった。

　学校質問調査においては「学習指導において、他者と情報交換して話し合ったり、異なる視点から考えたり、協力し合ったりできるように学習課題や活動を工夫した」について肯定的に回答した割合が小中共に全国平均を上回った。

　ＩＣＴを活用した学習状況に関しては「自分の考えをまとめ、発表・表現する場面」「教職員と児童生徒がやりとりする場面」での活用が、小中共に全国平均を上回った。不登校児童生徒に対する学習活動等の支援へのＩＣＴ使用率についても、全国平均を上回った。

　市教委では、指導主事による示範授業や初任段階教員を対象にした授業マイスターによるジョブシャドー研修の実施、文部科学省の学力調査官や初等中等教育局視学官を招いた講演会を開くなど、授業力向上に向けて様々な活動に取り組んでいる。

(市町村 2024-12-16付)