地元建設企業に感謝状　津別高　学校看板設置で寄付金

（学校 2024-12-17付）

津別高校町内企業からの寄付

　【網走発】津別高校（太田徹校長）は５日、同校で津別町内の建設企業・㈱清水建設による寄付金の贈呈式を執り行った。同校３年生の地域協働によって制作した新しい学校看板の設置に関するもの。同社は設置にかかった費用全額１１万円を寄付し、清水開取締役副社長は「生徒たちは想定以上の動きをしていた。今後もこのように地域と密着してやっていければ」と展望した。

　同校生徒はこれまで、高大連携事業「つべつ学」において、より良いまちづくりのため町議会へ政策提言などを行っている。提言によって実現したチミケップ湖の看板製作では、同社や津別小学校の児童らと協力し設置するに至ったが、今回の学校看板は町にかけ合い用地貸借、業者依頼、材料取得、製作まで全てを生徒が完結させた。

　当日、新旧生徒会長が同社から、学校看板の設置費用全額１１万円を受け取った。清水副社長は「つべつ学で生徒の自主的な活動として行われているものであり、地域のために行動する高校生を応援するため寄付を申し出た。このような活動を通して、地域のこと、業界のことが分かる契機にもなる。一緒に制作に携われたのが良かったし、生徒たちは想定以上の動きをしていた。これまではこども園の園庭整備などのボランティアなどを行ってきたが、今回このような形で寄付を実施したのは初めて。今後もこのように地域と密着してやっていければ」と話した。

　寄付金を受けた新生徒会長の千葉柚奈さん（２年）は「この寄付金を学校祭の出し物などを通してまた地域に返していけるようにやっていければ」、旧生徒会長の前川鈴さん（３年）は「清水建設の協力を受けたことで、私たちが提案してきた看板製作を実現することができた。津別でしかできないことだと思う」と話した。

　看板はことし１１月、国道２４０号沿いの同校入り口に設置し、来校者を明るく出迎える。

(学校 2024-12-17付)