教員育成プログラム地域連携研修会　大阪教育大の実践共有　札幌北陵高　高大連携で

（学校 2024-12-09付）

みらいの教員育成プログラム地域連携研修会

　札幌北陵高校（加藤誠校長）は１１月２８日、同校で北海道高校「みらいの教員育成プログラム」地域連携研修会を実施した。大阪教育大学大学院連合教職実践研究科の瓜生彩子教授が「教員養成大学における高大連携の試み」をテーマに講演。瓜生教授は、大学の講義やオープンキャンパスのメニューを提供する高校生育成プログラム「教師にまっすぐ」など、大阪教育大の高大連携事業の実践を紹介した。

　研修会は、同校が道央圏の拠点校として４年度から実施している「みらいの教員育成プログラム」における実践内容の共有、研究協議などを通して、今後のプログラムの改善・充実につなげることがねらい。

　同校や道教育大学、屯田地区の小学校、道央圏の高校のほか、道北圏拠点校の旭川北高校や道東圏拠点校の釧路江南高校などから教職員６３人が参加した。

　はじめに、道教委高校教育課の前野文繁主査が同プログラムの事業内容を報告。プログラムに参加している生徒の声や各圏域拠点校の特色ある取組などを紹介した。

　引き続き、瓜生教授が「教員養成大学における高大連携の試み～実務家教員から提案する教師教育」をテーマに講演した。

　瓜生教授は、大阪教育大の高大連携事業の取組を紹介。高校生に講義やオープンキャンパスメニューを提供する高校生育成プログラム「教師に真っすぐ」や、大学生が出身高校を訪問し、大学での学びや教員の魅力などを高校生に伝える制度「大教大キューピッド」などを伝えた。

　また、若手教員が学び続ける場として「教師の学びや」の取組を報告。次代の大阪の教育をけん引するリーダーの育成支援を目的に、連合教職大学院と同等の講義を提供していることを紹介した。

　その上で、今後の課題として「教師に真っすぐ」を高校と大学の双方にメリットがあるプログラムにする必要性を提示。「高校生のみならず、学部大学生、現職教員の育成につながるようなプログラムにしたい」と語った。

　続いて、同校の徳橋孝之主幹教諭が先に実施した先進府県の視察研修を報告。大阪府立桜和高校、大阪府立高槻高校、奈良県立高田高校の３校における高大連携の実践を紹介した。

　このあと①同プログラムの拠点校・参加校②屯田地区小学校・中学校等③北陵高の教諭および他校教諭―の３グループに分かれて研究協議を行い、プログラムの改善・充実に向けて活発に意見を交わした。

(学校 2024-12-09付)