企業とポテトチップス開発 フードＧＰ優秀賞の栄誉 網走桂陽高　オホ局長らが称賛

（学校 2024-12-04付）

網走桂陽高フードグランプリ優秀賞

　【網走発】網走桂陽高校（泉田正弘校長）の生徒３人が１１月２８日、オホーツク合同庁舎を訪れ、野村博明オホーツク総合振興局長と桑原知己オホーツク教育局長に第１１回商業高校フードグランプリ優秀賞受賞を報告した。地元企業の協力を得て開発した「あばしりポテトチップス（山わさびしょうゆ味）」の魅力を全国大会でプレゼンテーションし見事受賞。両局長は、その成果を称賛し、激励した。

　同校では、商業科・事務情報科の３年生が地域活性化を柱とした課題研究に取り組んでいる。

　学習の一環として、前年度、網走市民や訪れる観光客が気軽に手に取り、網走の魅力を再認識できるような商品を、地元企業の協力のもとで開発することを計画。市内で菓子の卸・販売業を営む㈱水野商店と共同開発に入り、地元企業の金印わさび、倉繁醸造の協力を得て、爽やかな辛さと本醸造しょうゆの香りが楽しめる「あばしりポテトチップス（山わさびしょうゆ味）」が完成した。

　開発に携わった生徒たちは今春卒業したが、現在の３年生がそのあとを引き継ぎ、青島くるみさん、穴山美夢さん、瀬尾緋由さんの３人が１１月３日に東京都内で開かれた第１１回商業高校フードグランプリ（伊藤忠食品（株）主催）に出場。商品の魅力をプレゼンテーションし、優秀賞（キリンビバレッジ賞）を受賞した。

　２８日には青島さん、穴山さん、瀬尾さんが野村総合振興局長と桑原教育局長にグランプリでの発表を記録した動画を披露し「先輩が開発に携わった商品の魅力をどう伝えればいいか苦労した」「大賞は逃したが、優秀賞を受賞でき、いい経験になった」「出場が決まった時は不安だったが、練習を重ねて自信が付き、優秀賞を受賞できて良かった」などと報告した。

　両局長は、３人の努力や優秀賞受賞を称賛し、今回の貴重な経験を今後に生かすよう激励した。

　「材料から全て地元食材を使い、くせになる味で何度でも食べたくなる」と３人が魅力を語る開発商品「あばしりポテトチップス（山わさびしょうゆ味）」。同校は、今後も地域活性化を目指す課題研究や、今回の開発商品を活用した教育活動を進めていく考え。

(学校 2024-12-04付)