札幌北陵高 インターンシップ 夢の教員へやりがい実感 小中学生と全力で向き合い
(学校 2024-11-28付)


 札幌北陵高校(加藤誠校長)は、道教委の「高校生の小・中学校等におけるインターンシップ」を活用し、未来の教員育成に向けた取組を積極的に進めている。本年度は1年生61人が小・中学校のインターンシップに参加。高校生たちは、小学生、中学生と全力で向き合いながら教員として仕事のやりがいや大変さを実感した。

 同校は、道教委と道教育大学が連携して取り組む北海道高校「みらいの教員育成プログラム」の道央圏域拠点校。開始当初の4年度からプログラムに参画しており、高校生を対象とする学校設定科目を設定し、授業体験や大学生との交流など教員としての素養や意欲を高める様々な教育活動を展開している。

 また、本年度から1学年に小・中学校へのインターンシップを導入。1年生から教員の職務内容や魅力を体感させることで、2・3年生向けに構成されている同プログラムを3年間の系統的な取組へとつなげることをねらった。

 本年度のインターンシップでは、11月8日から12月18日の期間で札幌市、江別市、石狩市、当別町の中学校に1年生37人、同校の近隣の屯田小学校、屯田北小学校、屯田西小学校で24人が教職を体験する予定。

 うち18日と19日に石狩市立花川中学校(松原謙二校長)で行ったインターンシップには、奥山優奏さんと丸山璃緒さんが参加した。

 初日は、松原校長の講話や校内見学のほか、自身の配属学級での授業参観や指導の補助を体験。放課後には、部活動や生徒会活動を見学した。

 2日目も初日に引き続き中学生の授業の補助を行い、教職の一端に触れた。

 また、花川中が学校運営協議会の一環で実施する放課後学習会にも参加。2人は、中学生それぞれが課題としている教科や、日々の宿題、受験勉強などをサポートした。

 奥山さんは「勉強を教える際には、ただ答えを教えるのではなく、ヒントを伝えるなど、中学生が自分自身で答えを導けるよう工夫した。来年からは教員育成プログラムにも参加し、美術科の教員になる夢を追い続けたい」と笑顔で話した。

 丸山さんは「中学生たちもしっかり話を聞いてくれて、勉強を教えやすかった。2日間を通して気付いた様々な視点を今後の学校生活でも生かしていきたい」と意気込んだ。

 毎年高校生のインターンシップを受け入れている花川中では「教員は子どもたちのそばで自身の成長を実感できる職業。高校生たちにとってこのインターンシップが少しでも教職を目指すきっかけになれば」と期待している。

(学校 2024-11-28付)

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