【解説】年内入試９割が進学に納得

（解説 2025-07-25付）

　大学入試における総合型・学校推薦型選抜進学者の９割以上が自身の進路選択に納得していることが、リクルート進学総研の高校生の進路選択に関する調査「進学センサス２０２５」で分かった。

　調査は、高校生の進路選択行動の時期や意識を中心に、入試種別やイベント参加率、出願状況などを把握し、進路選択の現状を明らかにするもの。

　調査結果をみると、第一志望校への進学者は、６８・５％で、前回調査の４年調査からほぼ横ばい。総合型・学校推薦型選抜を合わせた「年内入試」による合格での進学者は、５３・４％と調査開始以降初めて過半数に上った。

　自身の進路選択に納得しているかを聞くと、合計で８７・２％が「そう思う」と回答。特に「年内入試」利用者の９１・９％が納得していることが分かった。

　４月大学進学者の進路選択行動概況では、興味・関心のある学校数は、前回調査から１・０２ポイント減の４・６７校。資料請求した学校数は０・６８ポイント減の６・２９校、出願校数は０・３ポイント減の２・４２校となった。コロナ禍の影響が残っていた高校１年時点でのオープンキャンパス参加率は３５・６％で、令和元年・３年調査と比べて低め。高校２年は６５・５％、高校３年は７３・５％が参加し、参加校数も３・７１件と、ほぼ令和元年の水準になった。

　進学先検討時の重視項目は「学びたい学部・学科・コースがあること」が６７・３％で最多。「自分の興味や可能性が広げられること」「教育方針・カリキュラムが魅力的であること」が続いた。

　進路選択で満足している点は「自分の興味や得意分野に合った進路を選んだ」が７２・８％で最も多く「将来のキャリアや目標につながる進路を選んだ」「自分に合った入試・出願方法を選んだ」の順になった。

(解説 2025-07-25付)