【解説】10代ネット利用 休日316分
(解説 2025-07-17付)

 総務省情報通信政策研究所の6年度調査結果によると、10代のインターネット平均利用時間が平日243・4分、休日316・1分に上ることが分かった。前年度より減少した一方で、休日の利用時間は全年代において最多となっている。

 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査は、メディア間の関係や利用実態の変化等を明らかにすることを目的に平成24年から毎年実施。

 6年度は12月上旬の7日間、13歳から79歳までの男女1800人を対象に調査した。

 テレビ、インターネット、新聞、ラジオなど各種メディアの利用時間をみると、全年代の平均はインターネットが最多で、平日181・8分、休日183・7分。次いでテレビ(リアルタイム)が平日154・7分、休日182・7分だった。

 年代別にみると、10~40代は休日・平日共にインターネット、50~70代はテレビ(リアルタイム)が最多となった。特に40代については、インターネット利用がテレビ視聴を初めて上回った。

 インターネットの利用時間を利用項目別にみると、10代は「動画投稿・共有サービスを見る」が平日116分、休日165・4分と最多で、ほかの年代より多い傾向となっている。次いで「ソーシャルメディアを見る・書く」が平日67分、休日80・2分となった。

 目的別の利用メディアをみると、10代では「いち早く世の中の出来事や動きを知る」(75・7%)、「趣味・娯楽に関する情報を得る」(89・3%)でインターネットが最多で、全年代の平均を大きく上回った。一方「世の中の動きについて信頼できる情報を得る」はテレビが最多の53・6%だった。

(解説 2025-07-17付)

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