根室教育局が道立学校事務職員実務研　適正な会計処理など確認　１４人が講話などで研鑚

（道・道教委 2015-10-01付）

根室教育局が道立学校事務職員実務研修会

　【根室発】根室教育局は九月中旬、中標津高校で管内道立学校事務職員実務研修会を実施した＝写真＝。管内の道立高校・特別支援学校に勤務する十四人が参加。講話や集合随時指導を通し、法令順守や会計処理の適正執行について理解を深めた。

　はじめに、佐藤義人道立学校運営支援室長があいさつ。事務職員の職務遂行能力の向上や事務改善および効率化を呼びかけた上で、「職員一人ひとりが学校力向上のため、教員との連携を強化し、実践することが求められている」と述べた。

　続いて、中標津高等養護学校の吉田潤事務長が「失敗から学んできたこと～経験値からの予見」と題し講演。自らの学生時代や民間での職場経験にふれ、「失敗を通してミスの少ない業務の進め方を学ぶことができた。多忙な時ほど職場内のフォローや同僚の協力が大切」「失敗の恐れを克服することで、仕事に対するモチベーションが高まる」などと語った。

　集合随時指導「物品・支出等決定書の相互点検」では、参加者が二グループに分かれて財務関係書類を相互に点検し、より良い事務処理の在り方を探った。

　このほか参加者は、教育局作成の「物品購入のための仕様書作成マニュアル」を利用した効率的な物品発注を理解。また、根室高校の児玉崇志事務主任による情報セキュリティー対策の資料をもとに、ＵＳＢメモリ等の管理の重要性やメールアドレス流失防止の方策なども学んだ。

　さらに、佐藤室長が「私費会計の行政監査」と題して講義。他都府県の私費会計の監査報告等を題材に、「公費で支払うべき経費は私費会計に求められないこと。また、私費会計の適切な事務処理を」と参加者に求めた。

(道・道教委 2015-10-01付)