２７年度道高校学校サポーター派遣事業　全日制―夕張を指定　札幌西など５校―定時制　道教委

（道・道教委 2015-10-02付）

　道教委は、二十七年度道高校学校サポーター派遣事業の指定校を決定した。全日制は夕張高校、定時制は札幌西高校など五校の計六校を指定し、大学生や退職教員などからなる学校サポーター一～二人を派遣。教員が作成した指導計画に基づき、授業におけるＴＴ指導や始業前および放課後の学習支援などを実施する。学習意欲を高め、基礎学力の向上を目指していく。

　国の教育支援体制整備事業費補助金（補習等のための指導員等派遣事業）を活用した事業。学校サポーターが、学習内容の定着や学習意欲が十分ではない生徒を支援することで、学力の向上を図るもの。

　本年度は、全日制では夕張高を指定。定時制では、札幌西高、札幌月寒高、室蘭栄高、旭川工業高、釧路湖陵高で事業を進めることを決めた。釧路湖陵高は、前年度に引き続いての指定。

　学校サポーターは非常勤職員として、大学生や退職教員などに一年間委嘱。六校にそれぞれ一～二人派遣する。教員が作成した指導計画に基づき、授業のＴＴ指導に入り、個別に支援することで分かりやすい授業を展開。始業前や放課後に復習・予習の学習支援なども行う。

　道教委高校教育課によると、釧路湖陵高では前年度、「分からないことを先生や友人に質問できるようになった」「課題の提出状況が改善した」「数学における授業の理解度が向上した」などの成果がみられたという。

　高校教育課では、「大学生と勉強以外の将来について話すことで、学習意欲が高まることもある」「学校サポーターの支援によって、家庭学習の定着にもつながれば」と、基礎学力が向上するよう期待している。

　なお、小・中学校対象の「学校サポーター派遣事業」は、二十六年度八十一市町村に延べ一千百七十五人を派遣。夏季・冬季休業中や放課後、土曜日の学習支援を行った。

(道・道教委 2015-10-02付)