発達障がい支援モデル事業合同研美唄会場 好意に満ちた言葉かけて プール学院大・松久准教授が講演 道教委(道・道教委 2015-10-02付)
【岩見沢発】道教委は九月十八日、美唄市民会館などを会場に「発達障がい支援モデル事業」合同研修(美唄会場)を開催した。プール学院大学教育学部教育学科の松久眞実准教授が「支援の困難な発達障がいのある子どもへの理解と保護者支援」と題して講義。関係者約百六十人が参加し、美唄市立栄幼稚園、美唄市立中央小学校、美唄市立美唄中学校で行われた授業を参観するなど、発達障がいにおける指導・支援の充実に向けて研鑚を積んだ。
空知管内を中心に全道から約百六十人の関係者が参加。文部科学省委託事業「発達障がい支援モデル事業」は、通常学級に在籍する発達障がいのある幼児および児童生徒を支援する小・中学校等の教員の指導に関する基礎的な知識・技能の習得を図るもの。
当日、参加者は、同事業のモデル校である栄幼、中央小、美唄中で授業を参観。授業後の交流会では、個別の指導計画作成の研修などモデル校以外の学校での取組の成果と課題を発表した。
公開講義では、松久准教授が「支援の困難な発達障がいのある子どもへの理解と保護者支援」と題して講演。松久准教授は、発達障がいの子どもをつつむ秩序あるクラスづくりのために、子どもたちとの信頼関係を構築する重要性を強調。感情的にならず、怒り方・褒め方のコツをマスターすることや、クラス内でネガティブで汚い言葉づかいを減らし、「ありがとう」「ごめんね」など穏やかな言葉を増やすことの大切さを指摘した。
また、発達障がいのある子どもの保護者との対応に当たってのポイントをアドバイス。「理論ではなく、相手の気持ちを受け止めること」「保護者懇談会では子どもを最初に褒め、課題を担任のものとしてとらえること」など、信頼関係を築くための工夫を解説した。
このほか、相手の心を静める話し方・聞き方のコツを伝え、「言い方ひとつで伝わり方は変わる。保護者にも子どもにも、好意に満ちた言葉で返してあげて」と呼びかけた。
(道・道教委 2015-10-02付)
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