来春卒高校生の求人・求職状況 求人倍率過去最高の1・31倍 道内求人6年連続増加 道労働局8月末現在(道・道教委 2015-10-05付)
道労働局は九月三十日、二十八年三月新規高校卒業者の求人・求職状況(八月末現在)を発表した。就職希望者は前年同月比〇・四%減の八千八百四十六人で、前年並みだったが、道内求人数は二一・〇%増の一万一千五百九十二人と、六年連続増加。これに伴い、道内求人倍率も〇・二三ポイント上回る一・三一倍と、この時期としては、統計がある昭和六十一年以降最も高い数値となった。企業の採用活動は九月十六日に解禁された。
道内の来年三月高校卒業予定者数は、八月末時点で前年同月比一・五%減の五万九百二十二人。このうち、〇・四%、三十四人少ない八千八百四十六人が就職を希望。男女別では、男子が〇・八%、三十九人少ない四千七百十四人、女子が〇・一%、五人多い四千百三十二人。
これに対し、道内のハローワークに寄せられた道内求人は一万一千五百九十二人。二一・〇%、二千十三人増と、大幅に増え、平成七年三月卒(一万三千百五十四人)以来の高水準となった。
これに伴い、道内求人倍率(道内求人数/求職者数)も〇・二三ポイント上回る一・三一倍と、この時期としては、平成四年三月卒の一・二八倍を上回り、統計がある昭和六十一年以降最高となった。
地域別では、札幌、札幌東、札幌北の三つのハローワークを合計した札幌(八百三十人増)、旭川(二百三十一人増)、函館(二百八十五人増)、帯広(百八十七人増)など、ハローワークのある二十地域のうち、名寄(十五人減)と浦河(十人減)を除く十八地域で前年を上回った。
求人倍率が最も高いのは札幌で、〇・五四ポイント上回る二・五一倍と唯一、二倍を超えた。以下、網走一・五八倍、根室一・四四倍、千歳一・四〇倍と続き、二十地域中十一地域で一倍を上回った。最も低いのは小樽の〇・六九倍。
主要産業別の求人数をみると、「建設業」が二三・七%増の一千九百四十五人で最も多く、次いで、「卸売業・小売業」が二四・七%増の一千九百二十八人、「製造業」が一一・五%増の一千六百五十七人、「医療・福祉」が二一・六%増の一千四百五十七人など。
また、主要職業別では、「サービス」が二〇・七%増の二千九百九十六人、「生産工程」が一四・二%増の二千三百六人、「販売」が五六・二%増の一千八百六十三人、女子を中心に人気の高い「事務」も九・三%増の一千百七十七人となるなど、すべての分野で増加した。
事業所の規模別では、「二十九人以下」の事業所が二七・三%増の三千五百六十三人で最も多く、「三十~九十九人」が二〇・三%増の三千四百六十六人、「百~二百九十九人」が一五・一%増の一千九百九十四人、「一千人以上」が一五・二%増の一千三百三十九人、「五百~九百九十九人」が四八・六%増の七百八十六人と続き、唯一「三百~四百九十九人」が四百四十四人で六・七%減少した。
(道・道教委 2015-10-05付)
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