道教委が文科省委託事業 望ましいネット利用環境醸成 岩見沢東光中など14校で(道・道教委 2015-07-29付)
全道協議会が初会合
道教委は、「望ましいネット利用に向けた環境醸成推進事業」をスタートした。文部科学省委託事業。ネット利用も含めた生活習慣の改善・定着のため、研究協力校や青少年教育施設で生活習慣改善プログラムに取り組む。研究協力校には、岩見沢市立東光中学校など中・高十四校を指定。チェックリスト・シートを活用した睡眠状況等の把握調査、生徒・保護者への学習機会提供、生徒主体の意見交換等の取組などを行う。一方、砂川などネイパル三施設では、小学生の保護者を対象に、生活習慣の改善・定着に向けたプログラムを実施する。それらの企画・評価等を行う全道協議会を設置し、二十八日、初会合を開いた=写真=。
同事業は、文科省委託事業「中高生を中心とした生活習慣マネジメント・サポート事業」として実施。ネットの過度の利用による睡眠時間や学習時間への影響など、生活習慣に関する新たな課題の解決に向け、子どもや保護者の意識の変容を図り、ネット利用も含めた望ましい生活習慣にかかわる機運の醸成を図る。
①研究協力校における生活習慣改善プログラム②青少年教育施設を活用した生活習慣改善プログラム―の大きく二点を実施する。
①では、研究協力校に東光中など中学校七校、札幌真栄高など高校七校、計十四校を指定。
各校では、事業の事前調査として、生徒と保護者を対象に、ネット利用も含めた生活習慣に関するアンケート調査を夏休み明けに行う。
八~十二月にかけては、生徒・保護者への学習機会提供として、各校の実態に合ったテーマをそれぞれ設定し、学識経験者等を講師に招いた研修会を開く。
併せて、生徒会活動など生徒主体の取組として、生活習慣に関する意見交換等を行う。
また、年間を通して様々な機会で、生活習慣に関する学習資料を活用し普及啓発する。
事前調査後と冬休み期間中には、それぞれ二週間ずつ、睡眠チェックシート・生活習慣チェックリストを活用して、睡眠時間を中心に、中高生の生活習慣の変容等を確認する。
一方、②では、砂川・森・厚岸のネイパル三施設で、九~十二月に小学生の子どもをもつ保護者を対象としたモデル事業を行う。
事業プログラムは、「子どもの発達と電子メディアによる影響を学ぶプログラム」「家庭におけるルールづくりに向けたワークショップ」など四点から選択。
特に、通信事業者等と連携したアクティビティー、道子どもの生活習慣づくり実行委員会実施の「どさんこアウトメディアプロジェクト」における「ネット利用にかかわる心と体の健康課題の解決」に関する事項や家族の団らんを大切にした体験活動等に重点的に取り組む。
道教委は、これらのプログラムの企画や事業全体の調整、評価・検証等を担う全道協議会を設置。学校やPTA、医療の関係者、有識者、通信事業者から七人を委員に委嘱した。
また、本庁生涯学習課主査・各教育局社会教育指導班主査で構成する生活習慣支援員会議を置き、事業の調整や指導・助言等に当たる。
二十八日には札幌市内のかでる2・7で、第一回全道協議会を開催。各プログラムの内容等について協議した。また、各委員から同事業について、「成果の普及啓発が必要」「保護者のネット等に対する認識の格差が大きい。事業を通して、理解を深めてもらえるのでは」「学力向上のためにも、成果を発信したい」などの声が出た。
研究協力校はつぎのとおり。
▼中学校
▽岩見沢市東光▽蘭越町蘭越▽むかわ町鵡川▽北斗市浜分▽斜里町斜里▽釧路市青陵▽別海町中春別
▼高校
▽札幌真栄▽平取▽桧山北▽富良野▽羽幌▽浜頓別▽音更
(道・道教委 2015-07-29付)
その他の記事( 道・道教委)
道教委が高・特新任副校長研開催 指導力の向上目指す 荒木教育指導監が講話
道教委は二十八日、道庁別館で二十七年度公立高校および特別支援学校新任副校長研修会を開催した=写真=。本年度新たに副校長となった九人が参加。講話や研究協議などを通して、副校長としての資質や指...(2015-07-31) 全て読む
経験を今後の教育の糧に 道教委が北東北教員人事交流者意見交換会
道教委は二十九日、道庁別館で二十七年度北東北教員人事交流者意見交換会を開催した=写真=。青森・秋田・岩手県と道から相互に派遣された十三人が参加。教育の違いや経験を今後どう生かしていくかなど...(2015-07-31) 全て読む
根室教育局が道徳教育推進教師研 演習・協議通し実践力向上 管内各学校から51人が参加
【根室発】根室教育局は七月中旬、別海町役場で本年度第一回の道徳教育推進教師研修を開催した=写真=。管内各学校の道徳教育推進教師など五十一人が参加。学習指導要領の一部改正を踏まえた道徳教育の...(2015-07-30) 全て読む
第1回道社会教育委員会議 事業評価の在り方探る 教育支援充実へ提言案作成
第一回道社会教育委員の会議が二十八日、札幌市内かでる2・7で開かれ=写真=、「地域の多様な人材の参画による教育支援の充実を目指して~子どもの成長を支える人材の育成を目指した社会教育行政にお...(2015-07-30) 全て読む
道内市町村の社会教育アンケート 多様な人材の育成重要 道教委が結果まとめる
道教委は、社会教育委員の会議に向けて実施した市町村への事前アンケート結果をまとめた。社会教育行政の推進で重視していることや社会教育主事に必要な資質・能力、配置の在り方など十五項目からなり、...(2015-07-30) 全て読む
支援体制確立へ協議 留萌局が特別支援連携協開催
【留萌発】留萌教育局は七月中旬、留萌合同庁舎で第一回管内特別支援連携協議会を開催した=写真=。本年度の留萌管内における特別支援教育推進の重点について確認。幼児児童生徒の実態把握と支援や校種...(2015-07-29) 全て読む
学びカフェ推進事業作業部会が初会合 カフェの在り方協議 学習テキスト作成に向け
道教委は、北海道地域の教育力向上推進委員会にかかる「家庭教育“学びカフェ”推進事業作業部会」を発足した。各地で「学びカフェ」を開く家庭教育ナビゲーターの学習テキストを作成する会で、社会教育...(2015-07-29) 全て読む
27年度第1回道立図書館協議会開催 サービス向上に努め―林図書館長 業務実績報告もとに質疑
道立図書館は二十三日、二十七年度第一回道立図書館協議会(会長・木村純北海道大学特任教授)を同館で開催した=写真=。協議会委員、同館幹部職員が出席。二十六年度の運営計画に掲げる事業の達成状況...(2015-07-29) 全て読む
道教委・柴田達夫教育長インタビュー 本道の未来支える力育成 関係者一丸で学力・体力向上
子どもたちの学力・体力の向上をはじめとする課題が山積する中、道教委は、北海道教育の一層の充実・発展のため、各種施策を展開しており、道民もその動向に大きな関心を寄せている。ことし六月に就任し...(2015-07-28) 全て読む
道教委等が教育支援活動推進研道東会場開催 地域の教育力向上へ研鑚 講義や演習、選択研修通し
【帯広発】道と道教委は七月中旬、十勝合同庁舎で二十七年度第一回地域の教育支援活動推進研修会(道東会場)を開催した=写真=。道東の各管内から教育活動推進員など約百人が参加。参加者は、講義や演...(2015-07-28) 全て読む