道教委が高・特新任副校長研開催 指導力の向上目指す 荒木教育指導監が講話(道・道教委 2015-07-31付)
本年度新たに副校長となった9人が参加
道教委は二十八日、道庁別館で二十七年度公立高校および特別支援学校新任副校長研修会を開催した=写真=。本年度新たに副校長となった九人が参加。講話や研究協議などを通して、副校長としての資質や指導力の向上を目指した。講話した荒木文生教育指導監は「魅力的なビジョンをもち、強く豊かなリーダーシップを発揮して」と求め、副校長の役割を示した。
冒頭、赤間幸人高校教育課長があいさつ。新たな時代に求められる学校について、①信頼される学校づくり②将来を見据えた創意工夫ある改革③人づくりと組織づくり―の三つを示した。
①では、教職員の不祥事や個人情報管理、部活動中の事故防止、いじめや自殺の未然防止など多岐にわたる危機管理への配慮を求め、「日々の教育活動でどんな危機が想定されるか問題意識を常にもち、教職員一人ひとりの意識改革を図って」と要望した。
②については、課題の発見と解決に向けた主体的・協働的な学習・指導方法であるアクティブ・ラーニングの推進など、地域・学校・生徒の実態を踏まえた創意工夫ある改革を呼びかけた。
③では、「教師が授業などに専念できる環境を整備するため、教師と事務職員との役割分担を見直し、チーム学校の実現を目指して」と、教職員の協働体制が円滑に機能するよう期待を寄せた。
引き続き、「副校長への期待」と題して、荒木教育指導監が講話を行った。荒木教育指導監は「副校長は指揮者で、校長は作曲者、副校長は捕手で校長がピッチャー」などとたとえながら、これまでの経験を振り返りつつ、副校長の役割を説明。「校長の視点に立ち、校長を補佐する」「目標達成のための管理機能の確かさ、柔らかさ」「教職員の目標達成が可能な行動レベルに育てる」―の三つを挙げて説明。「学校や地域、生徒の実態、課題を把握し、解決に向けた経営目標を設定。その内容を職員一人ひとりに理解させ、力を結集し、組織的な教育活動を実施するなどの学校マネジメント能力が求められる」と指摘した。
また、「副校長は根回しと段取り、大略と人格で決まる」と強調し、①計画力と企画力②危機管理力と問題解決力③交渉力と説得力④調整力⑤情報収集力と判断力⑥人材育成力とコミュニケーション力⑦事務処理力と会議運営力―の七つが求められていることを提示。魅力的なビジョンをもち、強く豊かなリーダーシップを発揮するよう呼びかけた。
このあと、指導力向上に向けた職員マネジメントについて共通理解を図ったほか、午後からは高校・特別支援学校部会に分かれて、「学校における組織運営体制や指導体制の充実」について研究協議を行った。
(道・道教委 2015-07-31付)
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