体力向上パートナーシップ形成 スポーツ団体等と連携 運動プログラム提供など実施―道教委
(道・道教委 2015-08-03付)

体力向上パートナーシップ
体力向上サポーターズネットワーク会議

 道教委は本年度、道内のプロスポーツクラブや大学等と連携し、「体力向上パートナーシップ形成事業」をスタートさせた。学識経験者やスポーツ団体等で構成する道体力向上サポーターズネットワーク会議を設置し、専門性を生かした運動プログラムを実践研究指定校(小学校)に提供。各指定校では、体育授業等で運動プログラムを活用した体力向上に取り組み、実態に合わせて改善・充実して、実践事例を作成する。また、教員を対象とした体力向上プログラム研修を道内四会場で開き、体育授業での指導力向上や学校全体の体力向上の取組の充実を図る。

 道教委は、子どもたちの体力・運動能力向上に向けて、本年度、継続事業の「体力向上先導的総合実践事業」、新規事業の「体力向上パートナーシップ形成事業」と「体育授業改善テクニカルサポート事業」の三本柱からなる「子どもの体力向上パワーアップ事業」に取り組む。

 このうち、「体力向上パートナーシップ形成事業」は、道内の大学やプロスポーツクラブなどと連携してプロスポーツ選手等を派遣し、授業改善や教員研修の充実、子どもの運動機会の確保に取り組んで、その成果を普及・啓発する。また、教員研修などを通して、各学校における体力向上の取組の充実を図り、子どもたちの体力向上に資する。

 同事業では、学識経験者や専門性の高い運動プログラムを提供できるスポーツ団体、学校関係者からなる委員で構成する道体力向上サポーターズネットワーク会議を設置。その専門性を生かして、学校へ提供する運動プログラムの検討、体力向上施策の在り方や連携方策の検討・実施、取組の成果の普及・啓発などを行う。併せて、道教委の「どさん子元気アップチャレンジ」実施にも取り組む。

 また、実践研究指定校による調査研究を実施。管内ごとに小学校一校を指定し、各校では、ネットワーク会議から提供された運動プログラム二種類を、体育授業やそれ以外の活動で活用し、体力向上に向けた取組の充実を図る。運動プログラムは、地域の実態や目的に応じて改善・充実し、実践事例を作成する。

 さらに、小学校教員を対象とした体力向上プログラム研修を二十八年二月ころ道内四会場で開き、体育授業における教員の指導力向上や学校全体の体力向上の取組の充実を図る。

 事業成果は、紙媒体や動画配信等を通して普及・啓発する。

サポーターズネットワーク会議開催

 同事業の一環として、七月三十日に札幌市内の道第二水産ビルで第一回道体力向上サポーターズネットワーク会議を開いた=写真=。

 委員十三人が出席した会議では、堀本厚健康・体育課長があいさつ。本道の子どもたちの体力向上に向けて協力を求めた。

 続いて、担当者が事業概要を説明。ネットワーク会議の委員長に志手典之道教育大学岩見沢校教授を選出したあと、同事業の実施や、学校・家庭・地域が一体となった子どもの運動機会の創出について協議した。

 同事業で提供する運動プログラムについて、委員からは、「子どもたちが楽しみながら取り組めることが基本」などの声が出た。

 運動機会の創出については、「運動できる場所の確保が大事なポイント。学校や地域、団体等が連携し、楽しく運動できる環境をつくることが必要」「全道の小学校では、体力テストを体育の準備運動に取り入れるなどして効果を上げている」「指導者がいろいろなテクニックを知っていることが大事」などの意見や報告があった。

(道・道教委 2015-08-03付)

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