道教委２７年度少人数学級実践研究指定校　前年度比２４校増の２７８校に　小２で１５２校、中１で１２６校

（道・道教委 2015-08-04付）

　道教委は、二十七年度少人数学級実践研究事業の指定校として、札幌市を含め小・中学校合わせて二百七十八校を決定した。前年度より二十四校多く、対象となる小学校第二学年で百五十二校、中学校第一学年で百二十六校を指定。少人数学級編制における効果的な指導方法について実践的研究を進めていく。

　道教委は、十六年度から同事業を推進。小学校低学年における基本的な生活習慣や学習に関する基礎・基本の確実な定着、学校生活への円滑な適応を図るとともに、中学校第一学年における基礎的学力の向上のため、効果的な指導方法の在り方について実践的な研究を行っている。

　また、二学級以上で一学年当たりの児童生徒数が三十五人をこえる対象学年を一学級増として教員を加配措置。少人数学級編制における効果的な指導を進めている。

　十六年度は小学校第一学年が対象で、十七年度は小学校第二学年にも対象を広げた。十八年度には中学校第一学年も対象に加えた。その後、改正義務教育標準法が二十三年度から施行され、公立小学校第一学年の一学級の児童数の上限を従来の四十人から三十五人に引き下げたため、少人数学級の指定対象は小学校第二学年と中学校第一学年となった。

　これまで指定校では、ＴＴ指導や習熟度別指導による学習意欲の向上、きめ細かな教育相談などの成果を上げていた。

　道教委は本年度、小学校第二学年で、江別市立野幌若葉小、札幌市立山鼻小など、前年度より十三校増の二百七十八校を指定。中学校第一学年では、函館市立的場中、札幌市立北辰中など前年度より十一校多い百二十六校を指定した。

(道・道教委 2015-08-04付)