道教委が小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業に着手 12年間見通した取組推進 同一市町村で各校種1校指定(道・道教委 2015-08-05付)
道教委は、本年度から「小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業」に着手する。小・中・高校の十二年間を見通したキャリア教育を進め、地域の良さや地域で子どもを育て生活することの意義について理解を深めていく。三年計画で進め、全十四管内の同一市町村内の小学校、中学校、道立高校各一校を研究指定。地域の特性や教育資源を生かした取組やキャリア教育講演会を行う「地域ダイスキ〓プロジェクト」、高校生と地域住民の座談会などを行う「子どもダイスキ〓プロジェクト」に取り組む。
地域の未来を担う人材を育成するため、地方自治体や地域の産業界など関係機関の支援を受けながら、研究指定校において、家庭生活の大切さや子どもを育てることの意義について学習。小・中・高校間の体系的なキャリア教育に取り組んでいく。
各管内の同一市町村内の小学校、中学校、各道立高校一校程度を研究指定。本年度から三年間、①地域ダイスキ〓プロジェクト②子どもダイスキ〓プロジェクト―を進める。
①では、地域の良さや地域での生活を営むことの意義について理解を深める。研究指定校のキャリア教育に関する取組状況を分析し、課題を明確化。小・中・高校の十二年間を見通したキャリア教育の全体計画を策定する。
職業体験やボランティア活動、地域活性化のアイデアの提言など、地域の特性や教育資源を生かした取組を行っていくほか、地域の人材を活用したキャリア教育に関する講演会を実施する。
小・中・高校の十二年間を見通したキャリアノートも作成。児童生徒が活動内容や自分の考えなどを記入していく。
②では、地域で子どもを育てることの意義について理解を深める。高校生と地域住民が意見交換を行う座談会を企画。地域の中で家族をつくり生きていくことや子育てなどについて話し合う。
知事部局などが主催する出前授業を活用して子どもを育てることをテーマとした学習を進めるとともに、知事部局と道教委が作成する家庭科副読本を活用していく。
事業を進めるに当たって、本庁に有識者などからなる「北海道キャリア教育推進会議」を九月に発足。各教育局では、有識者やPTA、自治体、経済団体、家庭教育サポート企業などからなる「地域未来づくり会議」を設置し、専門的見地から指導、助言を行っていく。
研究成果の普及のため、研究指定校は全道の小・中・高校の参考となるよう、学校ホームページなどで事業の取組状況や成果を積極的に情報発信するほか、年度ごとに保護者や地域住民向けの報告会を実施。最終年度には、「北海道キャリア教育サミット」を開催する。
(道・道教委 2015-08-05付)
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