全特連と道特協が道北地区大会　自分らしく生きる子を　インクルーシブ教育など学ぶ

（関係団体 2015-08-05付）

道特研道北地区研究大会

　【旭川発】全日本特別支援教育研究連盟と道特別支援教育研究協議会主催の第三十七回道北地区研究大会鷹栖大会が七月二十九日、鷹栖養護学校（外山正一校長）で開催された＝写真＝。大会主題は「地域社会で自分らしく生きる児童生徒を育てるために」。特別支援学級担当教諭や特別支援学校職員など計百四十二人が参加した。講演や研究協議などを通して、インクルーシブ教育システムについて理解を深め、指導力の向上に努めた。

　同協議会では、インクルーシブ教育システム構築に当たり、「在籍者数の増加や障がいの重度・重複化に対応した計画的な整備」「交流および協同学習による心のバリアフリー化」「職業教育と就労支援の充実」などを課題とみている。

　同大会では、これらの課題解決のため、児童生徒が将来的に地域社会で豊かな生活を送ることができるよう、教育的ニーズに応じた指導の充実をねらっている。

　冒頭、大会実行委員長を務める外山校長があいさつ。「障がいのある子どもが自立し、社会参加するための基盤となる生きる力の育成が求められている」と強調した。その上で、「大会主題の達成に向け、積極的に研究協議などに参加して、実りある大会とし、各学校でも大会の成果の普及に努めてほしい」と呼びかけた。

　このあと、㈱ＬＩＴＡＬＩＣＯの野口晃菜氏が「インクルーシブ教育における特別支援学校の役割」と題し、インクルーシブ教育システムについて講演した。

　午後からは、「キャリア教育の充実を目指す」「確かな学力と生きる力を育む」「豊かな地域生活を支える」の三部会で研究協議を行った。各部会で提言者が二人ずつ実践を紹介。参加者は発表を通して指導力の向上に努めた。

(関係団体 2015-08-05付)