道学組連合会が第52回定期大会開催 給与独自削減の停止を 事務職員の定数改善など提起
(関係団体 2015-08-05付)

道学組連合会
道学組連合会第52回定期大会

 道公立学校職員組合連合会(=道学組連合会、大久保信之会長)は一日、札幌市内の北農健保会館で第五十二回定期大会を開き、二〇一五年度運動方針を決定した=写真=。運動方針には、「道人事委員会勧告にない道独自の給与削減措置を停止させる」など賃金改善の取組をはじめ、高校・特別支援学校事務職員の定数改善、技能労務職員の職務換えに対する新たな研修の実施などを掲げた。

 定期大会では、大久保会長があいさつ。

 組織拡大にかかわり、「労働組合の必要性・重要性を訴え、一人でもともにたたかう仲間が増えるよう本部執行部一丸となって取り組むので、各支部・各班においても支援をお願いする」と求めた。

 また、「(道の)賃金の独自削減は十七年目を迎えた。ことしこそ終わらせることが本年度の最大の取組」と強調し、「多くの賃金課題を同じくする全道庁労連との共闘はもとより、引き続き、地公三者共闘会議にオブザーバー参加する中で、最大限の取組を進めていく」と述べた。

 安全保障関連法案について、「青少年の教育に携わる者として、断固反対の立場で、連合北海道などの取組に積極的に参加したい」との考えを示したほか、「着実に、継続的に平和運動に取り組んでいきたい」と述べた。

 議事に入り、二〇一五年度運動方針を決定した。主要方針のうち、賃金改善の取組については、「道人事委員会勧告にない道独自の給与削減措置を停止させる」「勤務実績に基づく昇給制度の運用は、職員の士気を低下させないようにする」「再任用職員時の給与水準を引き上げる」「再任用職員に生活関連手当・人材確保に関する手当を支給する」「広域異動手当の導入に向け、国・人事委員会に働きかける」ことなどを方針に掲げた。

 道立学校事務改善に向けては、「今後の道立学校運営支援室の業務集約・人員配置について、業務量に見合った人員の配置となるように要求書提出・事務折衝によって改善を求める」「道立学校事務室の道立学校事務改善以前と比較した業務量調査の実施および道立学校事務改善の当初の目的(事務の簡素化・効率化を図ることによって学校運営の機能強化を図る)の達成状況を含めた道立学校事務改善の総括を行うよう道教委に求める」ことなどを挙げた。

 高校・特別支援学校事務職員定数改善については、「標準法など国からの定数配置の根拠を確認し、総合学科加配等、学校現場を熟知する道学組連合会の要求を実現させるよう取組を行う」「道立学校事務改善による業務集約効果が少ない特別支援学校(大規模校、高等部設置校)および職業高校の定数改善を実現させる取組を行う」ことなどを決めた。

 技能労務職員の職務換えに対しては、「職務換職員の実務研修の充実(新たな研修の実施)を道教委に要求する」ことなどを掲げた。

 また、各部運動方針も決定した。

(関係団体 2015-08-05付)

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