未来へひろがる笑顔の輪 第63回全国高校家庭クラブ発表大会道大会(関係団体 2015-08-06付)
全国高校家庭クラブ研究発表大会
「北の大地で育もう 未来へひろがる 笑顔の輪」―第六十三回全国高校家庭クラブ研究発表大会北海道大会が七月三十~三十一日の二日間、札幌教育文化会館で開催された=写真=。全国から高校の家庭クラブ員および関係者約一千二百人が参加。北の都札幌を舞台に、日ごろ取り組んでいる研究活動の成果を発表した。冒頭あいさつに立った杉本祐子大会実行委員長(当別高校長)は「さわやかな夏の北海道の素晴らしさを味わってほしい」と歓迎した。発表大会では、最高賞となる文部科学大臣賞にホームプロジェクトの部で福島県立喜多方東高校三年の渡部結依さんが発表した「弟の自立を笑顔でサポート~家庭で育ちを見守りながら」、学校家庭クラブ活動の部では岐阜県立大垣桜高校三年の小酒井里実さんが発表した「忘れないで!防災・減災活動でつなぐ絆~災害に強い人づくりを目指して」がそれぞれ輝いた。
オープニングは、北広島高校書道部が書道パフォーマンスを披露した。
引き続きあいさつに立った杉本実行委員長は、歓迎の言葉を述べるとともに、「各地区の激戦を勝ち抜いてきた皆さん、これまで学んできた成果を自信をもって全力で発表していただきたい」と参加生徒たちに語りかけた。また、「家庭科を通して身に付けた知恵と力、生きる力を思う存分発揮し、夢と希望のアーチをさらに未来の仲間たちに届けてほしい」と期待した。
主催者を代表して全国高校家庭クラブ連盟生徒会長の潮保乃加さん(東京都立富士高校)、成人会長の上野勝敏氏(同富士高校・附属中学校長)がそれぞれあいさつ。潮さんは「自分では考えつかないような斬新なアイデアに出会うことで自らの視野が広がり、学校家庭クラブ活動について、あらためて考えるきっかっけとなることもある。未来へつなげることができる活動について、一緒に考えていこう」、上野氏は「年に一度、全国の仲間と知り合い、絆を深める貴重な大会。志を同じくするたくさんの友人と巡り会い、生涯記憶に残る貴重な大会となることを確信している」と述べた。
来賓あいさつでは、文部科学省初等中等教育局の水田功主任視学官、道教委の柴田達夫教育長が登壇。水田主任視学官は下村博文文科大臣の祝辞を代読し、「今後もホームプロジェクトや家庭クラブのような活動に取り組み、生活を科学的に探求する方法や問題解決能力を身に付け、生活者が主体となり、誰もが安心して暮らせる、ともに支え合い心豊かな生活の実現に貢献してほしい」とあいさつ。柴田教育長は、歓迎の意を伝えるとともに、「この大会に参加した皆さんは三つの宝物を得る」とし、「これから発表するプログラムを見たが、家族や地域に対する思いがいっぱい詰まった発表になると思う。不安はあると思うが、その思いがあれば大丈夫。こういう経験を通して大きな自信になる」「数多くの仲間がいる。しかし、そのことに気づくことはもっとすごいこと。ぜひ、多くの人と友人関係を築いてほしい」「初めて来た方は二回三回と来る。北海道の仲間に聞いて北海道を堪能してほしい」と呼びかけた。
一日目は、研究発表「ホームプロジェクトの部」七題を発表。予選大会を勝ち抜いてきた七校の代表が、それぞれの家族や家庭での思いや取組を堂々と発表した。その結果、文科大臣賞には、渡部さんが発表した「弟の自立を笑顔でサポート~家庭で育ちを見守りながら」が輝いた。
二日目は、研究発表「学校家庭クラブ活動」七題を発表。子育て、地域の防災活動、地域おこしなどについて、日ごろの研究活動の成果を発表。小酒井さんが発表した「忘れないで!防災・減災活動でつなぐ絆~災害に強い人づくりを目指して」が文科大臣賞を受賞した。
さらに、休憩時間などには全国の仲間たちと積極的に交流する場面がみられるなど、未来に向けた大会となった。
大会結果はつぎのとおり。=敬称略=
▼ホームプロジェクトの部
▽文部科学大臣賞=「弟の自立を笑顔でサポート~家族で育ちを見守りながら」―福島県立喜多方東高三年・渡部結依
▽産業教育振興中央会賞=「めたぼう(メタボリックシンドローム+多忙)パパを優がレスキュー!!」―札幌北高三年・向畑優・クラブ員奨励賞一位
▽北海道教育委員会賞=「父の食生活改善大作戦!~雰囲気づくりを大切に」―兵庫県立社高三年・井上咲
▽全国家庭科教育協会賞=「母の冷え取り大作戦!!~家族のサポートで心も体もぽっかぽか」―大分県立日田三隈高三年・松浦佳苗子
▼学校家庭クラブ活動の部
▽文部科学大臣賞=「忘れないで!防災・減災活動でつなぐ絆~災害に強い人づくりを目指して」―岐阜県立大垣桜高三年・小酒井里実
▽産業教育振興中央会賞=「おらほの子育て未来構想~ジュニア・ファミリーサポートの構築を目指して」―秋田県立横手清陵学院高三年・照井美希・クラブ員奨励賞一位
▽北海道教育委員会賞=「FUTURE SUPPORT~安全確保!!農芸生、いざ出動!!」―三重県立四日市農芸高三年・松井奏実
▽全国家庭科教育協会賞=「モツとの未来2015~私たちと地域をとりモツカレー」―美唄尚栄高三年・川瀬綾子
(関係団体 2015-08-06付)
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