資質・専門性向上へ研鑚 北私幼第58回研究大会に430人参加(関係団体 2015-08-10付)
道私立幼稚園教育研究大会
公益社団法人北海道私立幼稚園協会(=北私幼、澤田豊会長)は七月三十日から二日間、札幌ガーデンパレスなどを会場に第五十八回道私立幼稚園教育研究大会を開催した。全道各地から私立幼稚園・認定こども園の教職員や関係者四百三十人が参集。大会主題「子どもの“今”に寄り添い、子どもと“未来”をきずく~保育臨床の視点を大切に、保育の質を高めよう」のもと、講演会や分科会協議を通して、資質、専門性の向上を図った。
第二十八回全日私幼連北海道地区私立幼稚園教育研究大会との併催。
初日の開会式=写真=あいさつに立った澤田会長は、ことし四月から本格実施となった「子ども・子育て支援新制度」によって、道内の私立幼稚園四百六十五園のうち、「幼保連携型認定こども園」が三十九園(八・四%)、「幼稚園型認定こども園」が十八園(三・九%)、「施設型給付を受ける幼稚園」が四十八園(一〇・三%)、「施設型給付を受けない従来どおりの幼稚園」が三百六十園(七七・〇%)という状況であることを報告。新制度をはじめ、幼児教育を取り巻く環境が大きく変化する中、「私たちに求められる役割は、幼児の健全な育ちを支えること。この期待に応えるためには、幼児教育に携わっている者として今まで以上に資質や専門性の向上に努めなければならない」と強調。「幼児教育の最前線で活躍されている皆さんが、きょう、あすの研修で実り多きものを得ていただきたい」と述べ、大会の成果に期待を込めた。
続いて、全日私幼連の香川敬会長のメッセージを川畠教孝副会長が代読。「子ども・子育て支援新制度施行で懸念される諸問題への対応を図り、引き続き私学助成を受ける幼稚園の課題や問題点を一つ一つ明らかにしながら、国および関係団体等の折衝に全力を傾注し取り組んでいく」との考えを示した。
このあと、永年勤続者を表彰。全日私幼連会長表彰受賞者四十七人を代表し、第2はくちょう幼稚園の小野里みゆき園長、北私幼会長表彰受賞者九十五人を代表し、札幌第一幼稚園の進藤しのぶ教諭に澤田会長が、それぞれ表彰状を手渡した。
さらに、高橋はるみ知事(中村進道総務部法務・人事局長代読)、道議会文教委員会の大崎誠子委員長、道私立幼稚園PTA連合会の岡澤邦幸会長が祝辞。「子どもたちが健やかに成長できるよう、引き続き、地域のニーズに応える多様な取組を実施され、本道の幼児教育の発展に力添えをいただきたい」(高橋知事)、「幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う大変重要なものであり、今後もこのような認識のもと、幼稚園教育の充実・発展のため一層の努力をしていきたい」(大崎委員長)、「志が高く、子どもたちの成長を真剣に考えてくれる北私幼だからこそ、私たち親としても安心して子どもを幼稚園に通わせることができる」(岡澤会長)などと述べ、大会の成果に期待を寄せた。
開会式に続いて、福島大学人間発達文化学類教授の大宮勇雄氏が「乳幼児期だからこそ育つ大切なもの~“教育”と“保育”は切り離せない」と題し、記念講演を行った。
二日目は、五会場で分科会を開催。例年行っていた経験年数・役職別の分科会は、来年一月に予定している冬季教員研修会で行う予定とし、今回の研究大会は、テーマ別の分科会に変更。第一分科会は「特別支援教育」、第二分科会は「こども理解」、第三分科会は「〇~二歳児の子どもと親について」、第四分科会は「幼児の体の発達課題と体育あそび」、第五分科会は「子どもと楽しむ自然体験」をテーマに、実践的な講義、協議などを展開。幼児教育者としての資質、専門性の向上を図った。
(関係団体 2015-08-10付)
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