上川管内教頭会が合同研修会開催　信頼と魅力ある学校に　上川局の齊藤次長が講演

（関係団体 2015-08-10付）

上川管内教頭会３地区合同研修会

　【旭川発】上川管内教頭会（南部和紀会長）は七月三十一日、旭川トーヨーホテルで二十七年度三地区合同研修会を開催した＝写真＝。研究主題は「たくましく生きる力を育む　信頼される魅力ある学校づくりの推進」。会員百人が参加し、上川教育局の齊藤文俊次長による講演や、北・中・南部の三地区からの提言発表を通して、教頭としての資質能力の向上に努めた。

　研究主題は、「たくましく生きる力を育む　信頼される魅力ある学校づくりの推進～教頭の職務機能の向上とリーダーシップの発揮を目指して」。

　冒頭あいさつに立った南部会長は、「先への見通しをもちながら学校経営をしていくことが求められている中、本会では、“連携と研修”をスローガンに、結束・協働・研鑚の三つのＫのもと、研究に努めてきた」と同会の活動方針を紹介。「ことしは道公立学校教頭会の全道大会を控えた年。本日の研修が有意義なものとなれば」と期待を寄せた。

　つぎに、来賓あいさつとして上川教育局の齊藤次長と管内校長会の松永博一会長が登壇した。齊藤次長は、①学力・体力の向上②生徒指導の充実によるいじめの防止③服務規律の保持―の三点を要請。①②について、家庭や地域とも連携した組織的な取組の展開を求めた。

　松永会長は「管理職の視点で情報交流し、ほかの教頭とのネットワークの拡大に努め、職能向上に励む場となることを期待している」と述べた。

　また、近年のいじめ問題にふれ、「児童生徒に対し、自他の命の大切さを理解させることが重要。思春期の子どもたちのサインを見逃さないよう、自校の体制強化に努めてほしい」と呼びかけた。

　続いて、齊藤次長が「教育における今日的課題について」をテーマに講演した。女性管理職登用に向けた国や道の動きを紹介。「管理職の多忙感の解消や、勤務地の人事配慮、管理職に対する意識改革などが課題となっている」と指摘した。「管理職不足となっている中、皆さんには教頭職のやりがいを手本として示すとともに、管理職候補の育成に努めてほしい」と呼びかけた。

　また、わいせつ事故を含む重大事故を起こさないため、「誰にでも起こりうるとの認識のもと、日ごろから危機管理意識をもつことが大切」と述べた。

　講演後、南部地区の富良野市立布部小中学校の中村直行教頭、中部地区の美瑛町立明徳小中学校の佐藤徹教頭、北部地区の剣淵町立剣淵中学校の梅澤宏教頭が提言発表した。

　このあと、全道大会事前研修会を開き、さらなる研鑚を積んだ。

(関係団体 2015-08-10付)