道中学校長会が第３回理事研開催　文教懇の協議内容確認

（関係団体 2015-08-11付）

道中第三回理事研

　道中学校長会（小西俊之会長）は七日、ホテルライフォート札幌で二十七年度第三回理事研修会を開催した＝写真＝。この日の午後に行われた道教委との文教施策懇談会・各課懇談会の協議内容などについて確認したほか、九月に桧山管内で開く第五十七回道中学校長会研究大会の進捗状況について話し合った。

　開会に当たり、小西会長があいさつ。国の教員加配定数の計画的な削減に、反対する取組について、全日中・道中会長連名で緊急要望書を作成し、道小・道Ｐと時期を合わせて道教委や札幌市教委、道内選出衆参議院議員に協力を要請したことを話し、「閣議決定した“経済財政運営と改革の基本方針２０１５”には削減が盛り込まれなかった。引き続き全日中と連携し、オール北海道で取り組みたい」と意気込みを語った。

　第二回全日本中学校長会理事会における話題も紹介。東日本大震災の被災三県の状況について、順調に復興している地域と変わっていない地域の差が大きいこと、教育活動を正常化できない学校があることを述べ、「震災を風化させず、教育活動の正常化に向けた支援を要請するとともに、防災教育に努めたい」との考えを示した。

　また、各校における全国学力・学習状況調査の結果の積極的な活用も呼びかけ、「数値だけが独り歩きし、学校の序列化や過度の競争を生む公表とならないよう要望してきた。各地域、学校の実情に合わせて対応してほしい」と求めた。

　全国的にいじめに関連した命にかかわる事件が起こっていることにもふれ、「命を大切にする指導といじめの予防と対応は、全国共通の喫緊の課題。各校で危機管理を徹底し、全教職員が連携した取組を行って」と強調した。

　道教委に対する「来年度の文教施策・予算策定に関する要望書」に関しては、「国や北海道の財政状況が厳しい中、私たちの要望が必ずしも目に見える形で改善に結びついていかない現実もあるが、今後も粘り強く要請・要望活動を続けていきたい」と訴えた。

　議事では、会務報告、組織検討委員会報告、各部の活動報告に続き、九月二十五・二十六日に江差町で開催する第五十七回道中学校長会研究大会桧山・江差大会に向けた準備の進捗状況などを提示。協議では、この日の午後に行われた道教委との文教施策懇談会・各課懇談会の内容について確認した。当面する学校経営上の課題等に関しては赤岩輝雄事務局長が説明した。

(関係団体 2015-08-11付)