上川管内小・中校長教育研究大会開催　社会を築く子の育成を　学校経営の課題解決探る

（関係団体 2015-08-11付）

上川管内小中学校長教育研究大会

　【旭川発】二十七年度上川管内公立小・中学校長教育研究大会が五日、旭川市大雪クリスタルホールをメーン会場に開催された＝写真＝。基本主題は「新たな知を拓き　人間性豊かな社会を築く児童生徒を育てる学校教育の創造」。約百八十人が参加し、講演や、分科会での研究協議を通して、学校経営上の課題解決の方策を探った。

　旭川市小学校長会（吉﨑隆会長、※吉は土に口）と旭川市中学校長会（佐藤保会長）、上川管内校長会（松永博一会長）の共催。本年度は旭川市小学校長会が主管した。

　基本主題は「新たな知を拓き　人間性豊かな社会を築く児童生徒を育てる学校教育の創造」（三年計画三年次目）。研究主題に、①創意と活力に満ちた学校経営の推進②しなやかな知性と豊かな人間性を育む教育課程の創造―の二点を据え、様々な視点で研究を進めてきた。

　冒頭、旭川市小学校長会の吉﨑会長があいさつ。「学力向上や豊かな人間性の育成のため、教育課程の再編や充実、教員の資質向上、学校力の発揮が求められている」と述べた。大会を通して研修を深め、成果と課題を明らかにし、今後の学校経営につなげるよう期待を寄せた。

　つぎに、上川教育局の小野寺一郎局長、上川管内教委連の福島堅一会長、旭川市教委の小池語朗教育長が来賓あいさつ。小野寺局長は各校長の学校経営に対する尽力をねぎらった上で、「今後も校内研修を工夫し、教員が自主的に学び合う意識の向上を図るなど、人材育成の取組を充実させてほしい」と呼びかけた。

　福島会長は「子どもの教育に隙間があってはならない。いじめ問題についても、どの子にも起こりうるという認識のもと、組織的に対策を進めてもらいたい」と強調。「今後も北海道教育の推進役としての役割を果たしてほしい」と話した。

　小池教育長は、小中連携・一貫教育について言及し、大会の成果を各学校の研究に生かすよう求めた。

　このあと、旭川市教委の金丸浩一委員長が講演した。

　午後からは、小学校で四分科会、中学校で二分科会を開き、研究主題①②に沿った提言発表および研究協議を実施。学校経営上の課題解決の方策を探った。

(関係団体 2015-08-11付)