道小・道中・道公教と道教委の文教施策懇談会 道小・松井会長のあいさつ概要(関係団体 2015-08-12付)
道教委・道小・道中が文教懇―道小・松井会長
二十七年度文教施策懇談会(七日、道庁別館)における道小の松井光一会長=写真=のあいさつ概要はつぎのとおり。
本年度も柴田教育長をはじめ道教委の皆さんと校長会・教頭会の代表が一堂に会し、北海道の教育の課題、いいかえれば子どもたちの未来のための教育のあるべき姿について語り合う場を設けていただき、心からお礼申し上げる。
日ごろより道教委の皆さんとは、北海道教育の質の向上のために連携を密にしており、ことしも道中・道小の「本道の教育の質の向上についての提言書」を受け取りいただいたり、道小・道中・道公教の「北海道文教施策・予算策定に関する要望書」に対し、早々に回答をいただいたりしたことに重ねて深く感謝申し上げる。
また、六月に教職員定数の削減を、財務省の審議会である財政制度等審議会が出した折りには、道中・道小そして道Pも、関係団体や北海道選出国会議員への削減反対に関する要望書を届けるなどの活動を、全連小、全日中、日P等の動きと呼応して展開してきた。
柴田教育長におかれては、要望書を受け取りいただくとともに、さっそく、高橋知事への要望をしていただき心から感謝申し上げる。
六月三十日に公表された、いわゆる骨太の方針「財政健全化に向けた、財政運営の指針」に、教職員定数削減の文言が載らなかったのも、文部科学省の初等中等教育局の小松親次郎局長が「今回は、全国の首長さんの動きが大変ありがたかった」と述べていたように、教育長から高橋知事への話などの反対の動きが功を奏したものと感謝している。
さて、八月に北海道特別支援学級設置学校長協会、日高地区校長会、道東五ブロックの六地区の道東地区校長会代表連絡会に参加した。どの地区も、期限付き教諭がまだ措置されず、学校経営に支障が出ている、これからの校長の大量退職期を迎え、教頭の人材がいないなど、数々の課題が出されていたが、どの校長も、「成功の反対は失敗ではない、何もしないことだ」の名言のとおり、いろいろなアイデアを出し合いながら、積極的に、そして笑顔で話し合うその気概に強く学ばせていただいた。
このように各地区校長会・教頭会における現状と課題を共有することは、本道教育の質の向上のために重要なことだと思っている。
懇談会において、「北海道の教育の今日的課題について」は、このあと全体提言させてもらい、そのあと校長会ならびに教頭会から学校が抱える諸課題について各地区の実態を踏まえながら説明する。
道教委の皆さんとの意見交流の中で意を汲み取り、これからの教育施策に少しでも反映してもらえれば幸いに思う。
柴田教育長は、先日の北海道通信社のインタビューに答え、「子どもたちが北海道の未来を支えていく力の育成」のために、学校・家庭・地域・行政の一層の連携・協力について話していた。また、道小・道中の五役との懇談の中でも、北海道の子どもや学校現場のデータや事例が必要であると話していた。
まさに文教施策懇談会・各課懇談会こそ、本道の未来を支える子どもたちの育成のため、現場の生の声を交流できる場であると考えている。
教育改革の波はことしに入り、瞬く間につぎからつぎへと荒波のように押し寄せ、最近では政府の教育再生実行会議より、教育投資・教育財政の在り方についての第八次提言が示され、一区切りとなったが、矢継ぎ早に七月には、「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について(中間まとめ)」、その五日後には新しい学習指導要領に向けた、教育課程企画特別部会の「論点整理のイメージ」が出された。
そして、そのたたき台をもとに、高校の新科目や小学校の英語の話題が報道されていた。
教育界ではこれまで教育改革があるたびに「教育改革の波は教室の前まで行くけれども、中には入っていかない」といわれていた。
今まさに教育改革の波が押し寄せてくるこの機会に、チーム北海道として、道教委と道中・道小・道公教が一つの船に乗り、数々の荒波を乗り越え、北海道の子どもたちに未来を生き抜く力、本道の未来を支える力を育成していきたいと強く思う。
論点整理の中には、アラン・ケイの言葉、「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」を引用している。まさに未来をつくりあげる、創造していく人間が求められる。
チーム北海道として、北海道教育の一層の充実に向け、山積する諸課題に真正面から立ち向かっていく所存である。
(関係団体 2015-08-12付)
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