職業教育制度の充実を　北専各連が第５８回教育研修大会

（関係団体 2015-08-13付）

北専各連が第５８回教育研修大会

　【釧路発】公益社団法人道私立専修学校各種学校連合会（＝北専各連、吉田松雄理事長）は七～八日の二日間、釧路市内のＡＮＡクラウンプラザホテルで第五十八回道私立専修学校各種学校教育研修大会を開催した＝写真＝。全道から九十七人が参加。「新たな職業教育制度の充実と発展を目指して」を大会主題に、地域に貢献できる人材の育成に向けた実践的な職業教育の展開や教育方法の充実を目指した。

　開会に当たり、吉田理事長があいさつ。「今後ますます職業教育に対する社会の関心が高まると同時に専修学校各種学校への期待も一層大きくなる」とし、「専修学校等を取り巻く環境が大きく変わろうとしている中で、人口減少と高齢化が急速に進行する地域を支える人づくりを進めるために、今一度、私たち専修学校等が果たすべき役割を考える機会にしたい。本道の私学教育振興の一助となるとともに、地域振興につながることを切に願う」などと呼びかけた。

　続いて登壇した山田清典道東支部長は「少子高齢化や激化する産業の国際競争などによって、雇用や労働をめぐる環境は大きく変化し、新たな局面を迎えている」と指摘。「私たち専門学校は、社会の変化に対応する教育方法の充実を図り、今まで以上に地域の発展に貢献できる人材の育成に向けて実践的な職業教育を推進していかなければならない。まさに今、専門学校教育の質の向上が求められている」と訴えた。

　来賓祝辞では、蝦名大也釧路市長が「まちが未来に向けて持続的に発展を続けていくためには、次代を担う人材の育成が肝要であると考えており、専修学校や各種学校には質の高い教育機関として地域の発展に貢献していただけるものと大いに期待している」などと呼びかけた。

　このあと、文部科学省生涯学習政策局生涯学習推進課の白鳥綱重室長が「専修学校・各種学校をめぐる最近の動向」、㈱コムの小川安夫社長が「企業が求める人材と人材育成における教育機関への期待」と題して講演した。

　二日目は、白鳥室長が「職業実践専門課程制度について」と題して講演。札幌医学技術福祉歯科専門学校の米田裕義副校長が事例発表したほか、全国専修学校各種学校総連合会の管野国弘事務局次長が「専修学校・各種学校の現状と課題」と題して講演した。

(関係団体 2015-08-13付)