道国語教育連盟が夏の研究交流学習会　実践の道筋を共有し　言語活動生かす授業づくりへ

（関係団体 2015-08-12付）

国語教育連盟夏の研究交流学習会

　道国語教育連盟（川嶋英輝委員長）は一日、札幌サンプラザで「小中合同夏の研究交流学習会」を開催した＝写真＝。全道各地から会員約八十人が参加。小・中学校四教諭による実践発表と、道教育大学旭川校国語教育担当教授・上田祐二氏の講演を通して、言語活動を生かした国語科の授業づくりに向けた実践の道筋を共有した。

　夏・冬の学習会は、全道研究大会と関連させながら、道内において国語科の研究を進める学識者による講演を通して、会員の日常の授業を見つめ直すとともに、今後の方向性を見いだすことを目的に開催している。

　開会あいさつに立った川嶋委員長は、学習会の趣旨を説明した上で、全道研究大会とこの学習会を通して明らかにしてきた、①明確な意図に基づく学習過程②学習活動の工夫とその充実③重点化と系統化を図る指導と内容の精選―の三つの事柄について、「四本の実践発表をいただき、学びが深められることを期待している」と呼びかけた。

　また、「本日の実践発表と全道大会旭川大会での主張点、講演をいただく上田教授の国語科学習指導研究とを関連させながら、多くの示唆をいただけるものと思う」と述べ、充実した学びに期待を寄せた。

　学習会に移り、小学校からは、札幌市立幌西小・黒澤英靖教諭が「学級討論会をしよう」、札幌市立円山小・東陽子教諭が「聞く人の心に届くスピーチを」、札幌市立宮の森小・鈴木真理子教諭が「国語の力の積み上げについて」、中学校からは、札幌市立北都中・松森亮介教諭が「キャッチコピーを考えよう」について発表。「話すこと・聞くこと」「読むこと」「書くこと」の三領域にかかわる日常の授業実践を報告した。

　続いて、上田氏が「言語活動を生かす国語科の授業づくり～ブック・クラブの実践から学ぶ」と題して講演。本に対する自分の読みや、それについて書いたものを、小グループで話し合う活動（その集まり）であるブック・クラブについて、その学習システムや学習過程などを説明、解説した。

(関係団体 2015-08-12付)