全国高校教頭・副校長会が研究大会等　発展的な教育活動を推進　１０年ぶりの本道開催に７００人

（関係団体 2015-08-10付）

全国高校教頭・副校長会総会・研究協議大会

　全国高校教頭・副校長会（瀧澤隆司会長）は六・七日、札幌市教育文化会館などで第五十四回総会・研究協議大会を開いた。初日の開会式＝写真＝では、家近昭彦大会運営委員長（道高校教頭・副校長会会長）が「生徒一人ひとりの夢や希望を実現させ、北海道、日本の政治・経済・文化を担い支える人材を育成するため、学校・家庭・地域・教育行政・関係機関との強い連携のもと、着実かつ発展的な教育活動を推進していく」とあいさつ。瀧澤会長も「グローバル社会に対応した英語教育を推進し、主体的な学びを身に付けさせ、社会に貢献する意識を醸成して、国際的に活躍する人材を育成していかなければならない」と訴えた。

　十年ぶりの本道開催となった総会・研究協議大会は、道高校教頭・副校長会が主管。文部科学省・道教委・札幌市教委等後援。全国から約七百人が参加した。

　統一主題は、「志を持って主体的に学び社会に貢献する力を育む高校教育の推進～グローバル社会を生き抜く人材育成を目指して」。

　初日に札幌市教育文化会館で行われた開会式では、家近大会運営委員長があいさつ。「学校現場においては、新学習指導要領の完全実施に伴い、教育課程の進行的な管理、高大接続改革を見通した対策、新たな大学入学者選抜への対応、さらなる学習指導要領の見直しなどの直面する課題への対応に迫られている」などと高校教育を取り巻く状況を展望した。

　また、「我々教職員が使命感をもち、生徒一人ひとりの夢や希望を実現させ、北海道はもちろん、日本の政治・経済・文化を担い支える人材を育成するため、学校・家庭・地域・教育行政・関係機関との強い連携のもと、着実かつ発展的な教育活動を推進していく」と述べた。

　全国高校教頭・副校長会の瀧澤会長は「学校や生徒を取り巻く環境は、著しく変化し続けている。グローバル社会に対応した英語教育を推進し、主体的な学びを身に付けさせ、社会に貢献する意識を醸成して、国際的に活躍する人材を育成していかなければならない」と訴え、大会の成果に期待を寄せた。

　来賓各氏が祝辞。文科省初等中等教育局主任視学官の清原洋一氏は、初等中等教育局長祝辞を代読し、「子どもたちに、社会で自立していくために必要な真の学ぶ力を身に付けさせなければならない。校長を補佐し、教員との連絡・調整はもとより、子どもたちの教育を第一に、日々尽力いただいている教頭・副校長の役割は、ますます大きく、重要になってくる」と述べた。

　道教委教育部長の山本広海氏は、道教委の取組などを紹介するとともに、「今回の研究協議大会が全国の高校教育の一層の充実につながっていくことを期待している」と呼びかけた。

　全国高校長協会事務局長の小栗洋氏は「日々の生徒の状況や教職員の様子を身近で直接観察し、学校の状態を肌身を通じて把握できるのは教頭・副校長。様々な課題に対して、状況判断に基づき、より良い解決方法を校長に進言し、具体的な形にまでつくり上げていく原動力となっていただきたい」と求めた。

　初日は、このあと、清原氏の講話「新しい時代の教育」、総会、東京工業大ソリューション研究機構特任教授・一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会事務局長の金谷年展氏の講演「新しい人づくりのキーワード“レジリエンス”とは？～レジリエンス力を身につけるということ」、分科会を実施。二日目も、引き続き、分科会を行った。

(関係団体 2015-08-10付)