教育の改革・発展目指す　道公立学校事務職員協会研究大会

（関係団体 2015-08-10付）

道公立学校事務職員研究大会

　道公立学校事務職員協会は三日から二日間、ホテルライフォート札幌で第六十八回道公立学校事務職員研究大会を開催した。全道各地から会員百九十人が参加。「教育の改革と発展をめざして―学校経営事務の充実」をテーマに、学校事務の充実・発展に向け、分科会や全体会での研究発表、協議を通して、資質の向上を図った。初日の開会式＝写真＝であいさつした長谷川謹也会長代行は「この機会に研鑚を積み、その成果を学校に還元していただきたい」と期待した。

　研究大会は、昭和二十三年の開催以来、全道の公立高校と特別支援学校、中等教育学校に勤務する事務職員の実務的な研究の場として、毎年一回開催され、今回で六十八回を迎えた。それぞれの時代に応じた学校事務の抱える課題などを研究協議し、適切な事務処理の遂行と円滑な学校運営に貢献してきた。

　支部活動の負担軽減のため、本年度から各支部の発表割を変更。これまで分科会では七支部の発表があったが、それを四支部とし、各支部二回行ってきた分科会発表を一回に、さらに四本の研究発表を三本に減らした。

　「量は減らしても質は落とさない」との意識のもと、本部枠を増やし、分科会発表の構成を変更し前・後半ごとに参加者が自由に選択できるなど、より魅力のもてる分科会構成とした。

　大会には、全道各地から百三十七校、百九十人が参加。初日の開会式であいさつに立った長谷川会長代行は「本研究大会は、これまでたくさんの研究発表が行われるとともに、貴重な意見交換・情報交換の場ともなり、事務職員の資質向上と学校事務の充実・発展に大きく貢献してきた。いつの時代でも、次世代を担う子どもたちのために、よりよい教育環境を目指してきた会員の向上心と、熱意によるものが大きい」と大会の歴史と成果を振り返った。大会日程・内容などにふれながら、「分科会の討議がどこまで深まるかは参加する皆さんから、どれだけ多くの意見が出されるかにかかっている。日ごろの疑問や意見を積極的に出し合い、皆さんにとって有意義な分科会となることを願っている」と期待。最後に、「ぜひ、この機会に研鑚を積まれ、学校に戻ってから、成果を還元していただきたい」と呼びかけた。

　開会式のあと、札幌在住でことし六月まで書店を経営していた久住邦晴氏が「本にはすべての答えがある～町の本屋の挑戦から」と題し講演。

　このあと、前・後半各五つの分科会で、保護者向け支援金・給付金の手引き、ほしい書類のもらい方、就学奨励費などをテーマに、各支部発表のもと協議し、意見・情報を交流。

　二日目の全体会では、胆振支部が、「学校から生まれた廃棄物を適切に処理するために」（発表者＝室蘭栄高・山田政紀主任主事）、十勝支部が、「考える力～ロジカル・シンキング」（発表者＝帯広農業高・髙橋輝子主任主事、中札内高等養護幕別分校・北田さゆり事務主任、芽室高・川添優子主任主事）、留萌支部が、「もしも財産担当になったら～事例で学ぼう財産入力」（発表者＝苫前商業高・西邑有哉事務職員、留萌高・菅藤優幸事務主任）と題し、研究発表を行った。

(関係団体 2015-08-10付)