道教育地図研究会が全道大会開催　江戸時代の後志を研究　歴史巡るフィールドワーク

（関係団体 2015-08-05付）

道教育地図研全道大会フィールドワーク

　道教育地図研究会は七月二十八日、小樽市内で二十七年度全道大会を開催した。五十五人が参加し、テーマ「江戸時代の後志～後志各場所の運上家跡をたずねて」のもと、小樽市から積丹町を中心とした歴史や地質を巡るフィールドワークを実施した＝写真＝。

　当日は、小樽市公会堂に集合し、つぎの目的地までの車内で事前学習を実施。小樽教育地図研究会会長で小樽市立高島小の平山裕人教諭が「近世後志各場所の研究」「シャクシャインの戦いと後志」について説明したほか、日本地質学会・火山学会会員の松田義章氏が「車窓から読み解く風景」「積丹半島の地質」と題して解説した。

　旧下ヨイチ運上家では、余市水産博物館の浅野敏昭館長が、江戸時代にアイヌとの交易場であったことなどを伝えた。

　つぎのセタカムイ岩では、松田氏が豊浜トンネル事故と地層について説明。島武意海岸、忍路漁港などでは、地形と歴史について理解を深めた。また、二十七年度総会も行い、事業計画や役員体制を決定した。

(関係団体 2015-08-05付)